2006年 01月 21日
うまい米線やはり地元 |
#節操しらずの旅日記1
成都ー昆明ー
うん。やはり眠い。
空港行きバスは6時半始発のはずなのに、やってきたのは7時近く。
もうチェックインゲートがしまるぎりぎりに到着して、あわただしく搭乗手続きと身体検査。こんな予定不調和的なできごとも、
「とうとう始まったねぇ」
という雰囲気で、悪い気はしないもの。
飛行機はたったの一時間。2回目の昆明。初めては1995年12月。
ちょうど10年前やね。
あの時と違うことといったら、わたし的にはちょっとばかり年をくってそれなりに中国語が分かるようになったこと。一方の雲南的には多分相当開発が進んでいるんじゃないか、と。
ゆっくりその辺を比べんのも楽しいんだろうけど、旅の目的はまず北上なわけで、空港から路線バスに乗って昆明駅近くで下車。そばの長距離バスターミナルへ。中甸行き午後7時半発を無事購入して何とか一息。足さえ確保できればやはり落ち着くというもの。
バックパックを寄存処にあずけて町歩きに出発。
って、昆明。
なんでこんなに寒いわけ。
機内アナウンスで午前10時が摂氏3度。
そろそろお昼時だけど、一向に暖かくなる気配はなし。
一年中春のように穏やかな気候だから授かったというこの町の別称「春城」というのははったりやね。
とにかく昔の思い出をたどろうと町を南北に貫く北京路を歩き始めたものの、やはり10年という年月は相当なもの。かつて通った小籠包がおいしかった食堂も、性病のどぎつい患部写真を堂々とはっていた薬局も、景供行きバスチケットを買ったボックスサイズのミニミニ旅行代理店も、ことごとく姿を消しておりました。
もっとましなもん覚えとけよ
という突っ込みはやめてください。
さてお昼どき。
ご飯はやはり雲南の名物料理でしょう。
てなわけで過橋米線のお店に吸い込まれるわたし。
この過橋米線。
熱々のスープの入った椀(土鍋系)のほか、肉や野菜、鶉の卵などの具、それに米で作った麺(米線)を盛った皿がそれぞれ別々にテーブルまで運ばれ、客の前ですべての具をスープに入れていただくというもの。鳥ガラベースのスープの表面には鳥油で膜を張り汁が冷えるのを防ぐという工夫もあって、とにかく熱々がおいしい麺料理。
成都でも塾長お気に入り、ということもあり、ちょくちょくいただいてたんだけど、やはり本場。格が違いすぎました。
たまたま入った店がよかったのか。
入り口でもらったティッシュによれば
◎参考写真:「建新園」という名の老字号(老舗レストラン)で1906年創業。
それはまあ向こうさんの都合なんで、わたしとしてはとにかく
でかい!
大盛りもいいとこ。お椀がわたしの頭くらいの大きさ。
うまい!
これまでのスープは若干とりの臭さが感じられたんですが、ここのは本当にさっぱり。あの辛いもん好きのわたしがテーブルにある辣椒油に手をつけなかったのだからこれはすごいことでしょう。
さらに散歩を続けてると、見慣れた買い物袋を下げた人たちが徐々に増えてきたので、あるかなぁ~と思っているとやっぱりカルフール(家楽福)につきました。
で、何ですか。
ここの日本食(日本進口)コーナーの充実ぶりは。
ポン酢(大瓶)にトンカツソース&ウスターソース。白糖、みりん。シーチキン。しょうゆ。シチューのもとにカレーのもと。
いったい誰が買うんだ。こんなに
と思うくらいの品揃え。
おいおいフランス資本に負けとるやないか
ヨーカ堂さんもっとがんばってね。
でした。
さてまだまだ時間があるので散歩続行。
雲南大学と雲南民族大学に道場やぶり。
われらが四川大学以上に「ゆるい」という評判の雲大なので、いったいどんな(いかがわしい)ところなのかと期待していったんだけど、キャンパス内に教会っぽい建物があったりなんか、まるでミッション系大学みたいな雰囲気。敷地もそれほどでかくなく、川大が学食住が一体化した「大学城下町」みたいなのりだとすると、雲大は本当に大学キャンパス。
さらに道路向かいの雲南民族大学。
ぱっと見からまず、西南民族大学ほど族っぽさはなく、普通の建物。もちろん今は春節前で学生がほとんどいないという背景もあるはず。せっかく東南アジア系の学生を期待していたわたしには残念な結果。まあ今後南下すればいやでも目に入るんだけど…。
そろそろバスの出発まで一時間。
なんか旅行中とはいえ、視点は完全に中国在住者だよなぁ
そう思いながら昆明を後にするわたしでした。
成都市内ー空港バス 計6元
空港ー市中心バス 1元
昆明ー中甸バス 196元
by itoyamamakoto
| 2006-01-21 12:03
| またまた旅に出ました