2007年 02月 16日
日本の〆もやっぱ四川 |
そろそろ今回の成り行き日本一時帰国も終末(週末)を迎えてるようでありまして、明日(17日)には福岡空港発の北京乗り換え、中国国際航空機にてカレーの国に帰っちゃわなきゃいけないみたい。
つまりは本日が日本を楽しめるラストデー。
で、そんな一日のしめを飾るにふさわしいイベントこそ「春節火鍋祭」。
すでに何度もこの日記に登場している福岡発超本格四川料理(正宗川菜)の店「中国大明火鍋城」(福岡市早良区)を愛するmixi利用者たちが集まって、川菜しばきまくるだけじゃとうてい満足できず、文字通りの飲めや歌えで中国の旧正月「春節」を祝おうという、楽しいに決まっているお祭り。
牧場主はこのために帰国したんじゃないか
などという憶測も関係者筋では流れているようだけど、当事者としてもその要素ゼロとは言いきれませぬ。
日系四川人どもの集い&めいにゅうたちとのお食事@東京、同期連中とのつきないお話@福岡などとあわせて、へこんだわたしの気持ちを日本に向けてくれる要素の一つだったのは間違いないところ。
だってさ、インドに入ってこの方、本格中華断ちしてもう7ヶ月超なわけよ。よくまあMomosやChoumienなんていうインチキチャイニーズに満足してきたものさ、ね。
四川料理の神髄「火鍋」の魔力にはまってしまった者を数々目にしてきた、そして自らもその被害者を自認する四川省・成都の漫画喫茶日本人オーナーはかつて真顔で、
「火鍋にはね、絶対麻薬、アヘンが入っていますよ」
と言っておりましたが、わたしはちゃんと半年以上も我慢できたわけ。あの「麻辣(辛くてしびれる味)」になんの禁断症状も起こさず、これといった犯罪に走ることもなく…
ところが、
禁断症状は(あまり?)無くとも確実にはまるこの四川料理のグレーゾーンな魅力(≒魔力)にひかれる人たちは確実に増殖中でして、昨年4月中旬に産声を上げたこのネット上のグループ、300日間でメンバーはもう89人に。
言葉は悪いけど一介の中華食堂でこの数字はなかなかのものだと思うし、日ごろは個別活動にいそしむメンバーたち、1〜2ヶ月に一度は集まって宴を催しているというから、チベットやインドから、なんどよだれ垂れ流しでその成り行き&報告を見守ったことか。
まあ、麻辣好きに悪人がいるわけもなく、ミクシーやってて福岡近くて、麻辣が好きな人ならばぜひのぞいてほしい愛好者集団こそ「[mixi]中国大明火鍋城」なのであります。
おにゃんこクラブでいうならば新田恵利と同じ会員番号(4番)というかなりの古参メンバーは、大物らしく予定時間に20分ほど遅れ(インド時間なら定刻の範疇?)て2階の座敷に入れば、すでに15人くらいが勢揃い。
知らない顔ばっかだったけど、幸い数少ない知り合いの一人、雪さんの隣りがあいていたため、そちらに落ち着くことができ、すでにテーブル上に準備万端の臓物のピリ辛冷菜から麻辣モード突入、傍らの生ビールもノドでごくごく言わせれば、ひとり一年前の楽しき日々にトリップしてしまったかも。
辣子鶏丁(鶏肉の唐辛子炒め)、棒棒鶏(四川風バンバンジー)といった懐かしき盟友どもとも再会を果たし、前半のメーンイベンター「夾沙肉(jia1sha1rou4)」という料理が登場したのでした。
なんでも春節などのお祝いの時に食べる料理らしく、あえて説明するなら(写真見りゃ一目瞭然)、お椀に薄い豚バラ肉をしいてその上にあんこをたっぷり塗って、餅米と一緒に蒸し上げ、お皿にひっくり返した料理かな。
うん、甘い。
でもインド菓子のくそ砂糖甘いあの味じゃないから、許せる。やっぱ小豆(粒あん)は偉大だよ。
飲む人も飲まん人も完全割り勘なのをいいことに、十分に周りの人より食べているように見せつつ、やはり火鍋城に火鍋は欠かせんでしょう。
別腹にちゃんとスペースを空けてお待ちしておりましたよ、後半のメーンイベンターさん(喜)。
昨年7月27日の日記「福岡でも火鍋隊っタイ」で、福岡初火鍋の様子はお伝えしたですよね。
あのときは日本で火鍋が食べられることだけで十分な満足を感じつつも、四川帰り間もなかったこともあってつまらぬ難癖もつけちゃった点、今も反省材料。
ところが、ここでへこたれんとが純粋博多っ子な管理人、副管理人さんで、店と団交(笑)の場を持つこと数回、より洗練され、本場に近づいた火鍋がとうとうわたしの眼前にきちゃいましたよぉ。
細かいところを挙げるときりなし、ただし改善の二大ポイントを称え賞するならば、
ごまベース、香菜たっぷりのつけだれ
重慶火鍋のメーンディッシュ「毛月土(mao2du4=センマイ)」
の登場でしょう。
「から〜い、から〜い」
といいつつも箸のとまらぬ火鍋初体験なメンバーたち。
そしてただ黙って赤く染まった具材を胃袋に放り込む強者たち。
そしてわたし。
「うん、大丈夫だ。まだまだいける」
と心の中でガッツポーズ。
あろうことか、かつては火鍋をめちゃくちゃにぐろうしていたあの四川日本人界のご意見番、塾長が、この半年間の成都生活で火鍋好きに豹変したらしく、ってことは今年五月の蓉城入り(既定路線)時には、やつら元愚弄隊メンバーとの天下分け目の関ヶ原になること間違いなし。
本場での一大決戦に備えるリハビリとして、火鍋城の火鍋はちょうどいいのでありますよ。
逆にここで「辛い」なんていっちゃうと、たとえ相手があの胃腸虚弱男(塾長)だろうと白旗あげなきゃいけないって展開も考えられたわけ。
まあ、こんなばかげたことを大まじめに言っても何となく通用しちゃう(もちろん体験者限定だけど)のも、「四川(重慶)火鍋」という超絶料理の個性というものでしょう。
いよいよもって火鍋隊インド上陸計画にも取りかからなけりゃいかんな、と決意を新たにしたすばらしき一夜。
言わずもがなだけど、管理人のTomiさん、副管理人の雪さん、ご苦労さんでございました。
by itoyamamakoto
| 2007-02-16 15:17
| 食い物、飲み物腹一杯