2005年 09月 06日
わたし紹介の実況中継 |
みなさんおはようございます(塾長)
今日は先生のお友だちに来てもらいました
授業に入る前にその友人に自己紹介をしてもらいましょう
(ぱちぱち×2×3と結構鳴りやまない拍手)
(最後尾の席から教壇までてくてく歩いて登場するわたし)
みなさん、こんにちわ
(「こんにちわ」と結構大きな声)
(総勢約30人。そのうち男子学生は最後部に5人程)
わたしは先生の友だちで「◎△□」といいます
(黒板がないので目の前の空間に大きく三文字を書くわたし)
これくらいの速さで話しても大丈夫ですか?
(しまった、「大丈夫」使っても意味分るのかな)
わたしの話す速度は速いですか?分かりますか?
(「はい大丈夫です」とうなずく前の方の学生)
わたしは去年の9月に四川大学で中国語の勉強を開始しました
今年2月からは北京の大学に転校して、7月まで勉強を継続しました
ですが、また成都に戻ってきてしまいました
何故でしょう?
それは、火鍋など四川料理が恋しかったからです
(小爆笑。おっ意味は通じてるな)
それもあります。本当ですよ
でももう一つ重要な理由はこの西南民族大学でチベット語を勉強しようと思ったからです
(「えっチベット語!なんでまた」と驚く学生たち多数)
そうチベット語です。藏語
ですから皆さんとは今学期から同学になります
どうぞ宜しくお願いします(一礼)
(同学たちからも一礼返し)
とはいってもわたしは32歳
皆さんとは10歳以上歳が離れています
ですからわたしが日本で何をしていたかを紹介しますね
日本の大学では文学を専攻していました
あまりに勉強が好きで好きで、大学に7年間もいて卒業しました
(普通にうなずく学生たち)
(いつも「日本人には大うけ」なのに。ちょっと高度すぎたか)
というのも大学中に2年間休学をしていたからです
(「きゅうがく?」と首をかしげる学生たち)
「休学」は「休学(xiu1xue2)」のことです
そのあいだ世界のいろいろな国を旅行しました
アジア、アフリカ、ヨーロッパ。50数カ国になりますね
(ここではやはり輝く学生たちの目)
(おっ食いついてくるか、と調子に乗りそうなわたし)
この旅行でわたしの好きな国が二つできました
一つはインド、もう一つが皆さんの中国です
ともにアジアの国ですね
大学卒業後、日本で就職したのですが約5年半でやめました
それは好きな中国の言葉を勉強したい思ったからです
語学を勉強すれば外国の旅行がもっと面白くなります
みなさんも語学を勉強していますから、わたしのような日本人と出会う機会が多くなるばかりでなく、実際に日本に行くチャンスも他の中国人よりずっと大きいものになると思います。勉強は大変だと思いますが、ぜひ頑張ってください
(ふう。最後に「不但〜而且(not only ,but also)」構文を使ってしまった。まとめに相応しい高度な言葉を贈ってしまったな)
(「贈る言葉」を理解したのは結構多かったのか、なかなかの拍手。「面白かったです」みたいな表情も見られ、まんざらでもないわたし)
ー○×○ー○×○ー○×○ー○×○ー○×○ー○×○ー○×○ー○×○ー
もう一つ待っていた「難儀なこと」
それこそこの自己紹介でした。
「授業が持たないよ。10分はお願い」
と塾長に頭を下げられたからには断れない。
ぶっつけ本番で臨ませていただきました。
ところで、実況中継は若干縮刷版なんですが、実際に字にしてみると、
「つたない日本語使ってるな」
と改めて思ってしまいます。なるべく音読みの熟語を多用した方が同じ漢字を使う中国人に分かりやすいし、それに文章も短い方が難易度は当然低くなるもの。
でも、果たしてこんなんでいいんでしょうか。
日本語を学ぶ中国人と接するときは、どうしても相手の立場に立って「分かりやすく」ということばかり考え、かなり崩れた日本語を使ってしまうわたし。とうぜんその分神経も使うわけで、あまり楽しいと思ったことは少なし。
まがりなりにも今日話したのは、「通訳」や「ガイド」になりたいと思っている人たちのクラス。しかももう丸二年勉強しているわけだし。
今学期は「同学」としてわたしと何度も接することになりそうな彼ら彼女らなんで、もう少し向こうが「分からない」なりにも難しい言葉を使うようにした方がよさそう。分かんなくても向こうが質問してこなかったらその時。これじゃ、わたしの日本語までつたなくなってしまいそうだし、ね。
定期的に接していれば、なんかおもろい変化も見えてくるでしょう。
by itoyamamakoto
| 2005-09-06 21:24
| いろんな交流してます