2005年 09月 08日
悪口は言うものでなし |
別に他意はなかったんですがねぇ。
見事にリベンジ食らっちゃいました。毛さまに。
「これは偽札だから受け取れません」
いつものごとくネットに惚けあげて、おかわり自由だけど超煮立ったコーヒーをもうこれ以上は飲めないと思ったんで、お会計。
民族大付近に移動してきてもうかなり貢いで(笑)きたし、とっくに構築できてたと思っていた服務員お姉ちゃんとの信頼関係は果たして砂上の楼閣でした。
わたしの渡した50元紙幣をいぶかしげに眺め、肌触りを確かめ、青い判定ライトにあて、もう一度ごしごししごきながら裏、表と観察。
最後にレジから別の50元札を取り出して、両方をわたしの前に。
その後口から飛び出したのが上記のせりふというわけ。
さらに
「ほら、この部分が違うでしょう」
とうとうわたしも「つかまされた」のだろうか。
中国人民14億人が演じるババ抜きの「ババ」が回ってきたのだろうか。
お父さんお母さん、息子はまた一歩中国に近づくことができました。
でもちょっと待ってね。
今回はまだそんな「汚いお金」と対面できる場所には行ってませんよ。
「もう一回見せて」
わが手に戻ってきた「偽札」
毛さまのご尊顔は一緒なんですが、こちらには確かに紋章のような丸いマークや拳四郎の胸にある北斗七星の数をさらに3倍増しにしたような丸いぽつぽつがある。
で、裏面を見てみると左下の「50」の数字右側にアルファベットの「YUAN(元の英語表記)」を発見。
例の8月末にトタで発行された「2005年版第5式紙幣」(http://itoyama.seesaa.net/article/6482597.html参照)だったんです。
日記に書いた本人ですらよく覚えていなかったんですが、どうやら銀行で両替をした際に紛れ込んだ模様。
社会問題となっている偽札防止を目的に中国印刷技術の粋を集めて作ったこの2005年版新紙幣。北京のお偉いさんたちの熱い期待とは裏腹、ここ成都ではいきなり「偽札扱い」です。
「ねえ、これって新札だよ。新聞とかでやってたじゃん」
「そっただこと言わでても、わたす知らねぇす…」
日本語にするとたぶんこんな感じの四川弁で返答してくれるお姉ちゃん。
そういえば北京にて飲食店を経営されている日本人ティエンシャンさんに「客が偽札を使ってそれを受け取った場合、自分がかぶらなければならないし、彼女らも真剣。レジの女の子たちが偽札をつかまされることはまずない」と聞いたことを思い出す。
50元はやはり大金です。でもわたしがそういう「新紙幣」の説明をしたというのにやっぱり受け取ってくれない。もう一度パソコンを開いて中国人民銀行あたりのHPを見せるのも面倒だ。
「君子危うきに近寄らず」
それを忠実に本能的に実践する中国人にはほんと頭が下がります。
ひょっとしてあんな日記書かなければこんな目に遭わなかったかも。
そう思いながら100元札(もちろん旧札)を渡したわたしでした。
by itoyamamakoto
| 2005-09-08 21:23
| まちかど歩けば新発見