2005年 10月 23日
美食の宴はまだつづく |
美味しくてしかも楽しい
大盛り上がりの美食祭り
人出20万人
【10月23日=華西都市報】
昨日は美食祭りが開幕して以来初めての週末、小雨に風も吹くようなあいにくの天候ながら、全国各地からどっと押し寄せてきたグルメたちを諫めることはできず、祭りのメーン会場「一品天下」および温江、双流など8カ所のサブ会場は、何かよからんことすら起こりそうなほど多くの人々であふれかえっていた。祭り組織委員会によれば、不正確な数字ながら、昨日一日でメーンおよび各会場にはのべ20万人を上回る人出を集め、本日はさらに多くの来場が見込まれるという。
§ 唐辛子早食い トップの子ども 逆襲にあって大泣き
昨日は「激辛王決定戦」の予選最終日。現場には数百人もの観客が熱戦を見守った。予選の成績順に200人が本日の準決勝に進むことになっており、決勝は2日後。これまでで最も成績が良かった「辛さ知らず」は実にとんでもない輩で、何と30本の小米椒を31秒間で完食したという。
一分も経たないうちに、現場で登録を済ませた選手10人が登壇。その顔にはほほえみも浮かんでおり、「開始」の合図とともに10人は一斉に食べ始めた。この競技、おしとやかさなとどはほど遠い熾烈な争いで、ある美女は口の中一杯に唐辛子をほおばりながら、それを飲み込もうと必死。さらに唐辛子を口に押し込もうとするものだから、その美貌もかたなし。さらに隣の子どもは飲み込もうとする動作と大きく息を吐き出そうとする動作の繰り返し。すでに唐辛子の威力をまざまざと受けているようす。48秒16!ある眼鏡をかけた子どもがまず最初に小米椒30本を完食。ただナプキンを手に取りあふれ出す涙を何度も拭き取る表情はなんとも可愛そう。その「可愛そう」な様がステージ下の観客たちの大爆笑を集めていた。
§ 牛乳一気呑み 代打「出征」の女性優勝
「わたし6歳なの。大人と競争できるわけないじゃない。絶対納得できないわ!」。牛乳早飲み競争の会場では、ある女の子が司会者を困らせる一幕も。もともとこの女の子、先に行われた一局ですでに敗退してしまったものの、その他4人の選手が全て成人だったことがお気に召さなかったとか。この時、ステージ下から一人の女性が高々と両手をあげ、「彼女の代打として出場して優勝を勝ち取ってあげるわ!」と宣言。その女性はステージに上がると、女の子から「出征」の了解を取り付けた。果たして。その女性は尋常ならざる「口」技を披露、同じ組の相手を負かしたばかりか、軽々と優勝まで勝ち取ってしまった。母娘ともに抱き合って喜び合ったのだった。
§ 面食ってお笑い「お口の訓練」
午後、温江国色天郷のサブ会場では「面食い」競争が上演され、観客を笑いの渦に巻き込んでいた。試合は4人が長さ2メートルの細長い麺を食べてそのスピードを争うというもの。初め1回だけ箸を使って麺を口にふくむものの、あとはすするか舌を使うだけ。麺が切れるか床に着いたら即刻退場という容赦ないルール。最も早く麺を食べきった者に優勝の栄誉が与えられる。
美女2人と細身の男性2人がそれぞれ「口技」を競いあった試合では、彼らはまず一席の腰掛けに座り、続いて係員が長い麺の入った大椀を床に置き、箸を使って参加者の口にそれぞれ麺を含ませた。さあ競技のスタート。4名とも麺がちぎれて床に落ちないように必死に見つめるまなざしで、最も早かった男性などは勢いよくすすり、口の中では舌先もうまく使いながら、とにかくとても真剣な様子。またたく間に顔は紅潮してしまい、そんな一挙手一動足が会場の笑いを誘っていた。日頃から間食をして「お口の訓練」に励んでいるのは女性だからか、この競技では2名の美女が優勝、準優勝ともに持ち去ってしまった。
§ 美食当てクイズ はちゃめちゃ回答にイケメンもかたなし
現場では「美食当てクイズ」のゲームもまた参加者たちの舌を満足させていた。ゲームが始まると、背が高い二人のイケメンが係員によって両目を布で覆われ、日頃よく口にする料理ながらも、その味付けは特製の料理4種類を試食。その酸味や甘味、辛さや痺れ具合などの味覚から料理名をあてるというものだが、じっくりと味わい飲み込んではみたものの、イケメン2人ははちゃめちゃ珍回答を連発。うどんを凉皮(中華風ところてん)といってみたり、竹筒で蒸したご飯が餅米に変わったり…。
【評】
前日の日記では、よってたかってさんざんなことを書いた「美食祭り」ですが、同じ日にこんな楽しいこともあったんですよ、というフォローの意味を込めて今回の記事をお伝えします。
それにしても。
やっぱり恐れていたとおり、メーンイベント「激辛王決定戦」は小細工なしの直球勝負だったんですね。
テレビ東京も一度これくらいストレートな激辛王座決定戦をやってくれれば、低予算で刺激的な番組が作れると思うんだけど…。
管轄官庁の総務省だけじゃなく、厚生労働省からもおしかりの通達が出るのは間違いないところです。
さて。
30本を31秒で食べきる人もすごいんですが、涙をこらえながらも「死ぬときは必ず前に倒れで死ぬ」みたいにやる気を見せる子どもたち。四川の未来はやっぱり安泰(変わりようがない)なと安心できる一幕です。
ほかにも牛乳一気飲みや目隠しメニューあてゲームなど日本でもおなじみ「おばかゲーム」たちもなかなか好評だった模様。
初耳だった麺すすり競争なんかも、「女性が1位2位独占」なんていう、日頃の「お口の訓練」を連想すれば、ちょっといやらしく思えなくもない結果が出たりして、こういうイベントものの「ありました原稿」としては面白さ倍増。
ちゃんと現場を見た記者が、その様子を楽しみながら原稿を打っていることも分かります。だから生き生きとした文章で読んでる方も楽しくなってくるし。
ただ、ちょっと調子に乗っちゃったかなって部分も。
とにかくよく美女が登場すると思いません?
まあ「美人看護婦」とか「美人教師」などという台詞はスポーツ新聞や週刊誌なんかではよく踊る見出し(現実を知ると「どこがっ!」というケースがほとんど)ですから、それと同じなのか。
それともここは「中国一の美人の産地」ですから、ほんとうにそんなチャレンジャースピリッツにあふれた「めいにゅう(美女)」たちがいらっしゃったのか。
もう少し行くべき時間をちゃんと調べていけば、そういう生の面白い場面を見れたのかなぁ、とちょっと手抜きを反省したわたしでした。
今後の興味はただ一つ。明日にも決まる激辛王の特集を組んでください。四川の英雄。とっても興味があります。期待値込めて★★★★☆
by itoyamamakoto
| 2005-10-23 18:28
| これは面白ニュース!?