2006年 06月 07日
どうやってカイラスに |
ホント最後?チベ旅20
ラサ
ラサ入りのミッションを終了してこの方、単にほうけているわけじゃなし。
先のラサ滞在では中国語学習、その前の成都滞在では英語学習、と常人ではちと想像つかないような課題を背負って生きてきた男なんで、たくらみは24時間何かしらで持っております。
でも、今回はいままでと比べると今回はちょっと常人じみている感じがしないでもなし。
成都からいったんは北上、その後とにかく西にあるラサを目指してきた「ホント最後?チベ旅」は、ほんとに最後にするつもり満々であるからこそ、いまだ足跡を残していない西へとさらに進路を取らねばならぬのは当然の定め。
Go West!
そこに待ち受けているのは
神山(Mt.Kailash)
であり
神湖(Lake Manasarova)
であり
古格遺跡(Guge Kingdam Ruin)
という王道コース(もちろん「その道の」だけど)。
これまでと同じように気楽な一人旅を続けたいのが本望とはいえ、残りそう多くない日々、ヒッチハイクでは計算がつきにくい。
だからもう一つのオプション、チベット西部の中心都市である阿里までの寝台バス(2泊3日、約700元)こそ、わたしのとるべき道のはずだったんだけど、バスが発着する北郊客運站にて。
「阿里行きねぇ…。4日後までないね。客が埋まらないと出ないのよ。頃合いをみて電話してみてよ」
だって。
完全に中国人扱いしてくれたのはありがたい(=切符は買える)んだけど、早くて9日まで待たなきゃいけない(当時は5日)ということじゃ、実際のところ、いつ発てるか分からないってことじゃないのかい。またしても。
そんな「バス待ちの悪夢」に悩まされるのはもうこりごり。
だからって、それくらいで「ホント最後?チベ旅」が路頭に迷ってしまうほどフトコロのみぢめなわたしではないのはご存知のはず。小銭くらいはためこんでおります。
最終オプション、旅行代理店プレゼンツの正規ツアー参加案が急浮上して参りましたねぇ。
わたしの定宿「ヤクホテル」、さらにまあ類似(≒個人旅行者多数)の数軒には必ず情報交換用のメッセージボードが設置してあって、
「西チベット行き○日出発。あと×人」
とか
「東チベットの旅。すてきな思い出をトゥギャザーしようぜ」
なんていう募集が貼ってあるもの。
興味があるツアーが見つかれば、企画した旅行者かそれを裏で操る旅行社に問い合わせればいいってわけ。
わたしも本日、その中の一つ、黄色の蛍光ペンを使うという、まるで小学生チックなPRの手法がわたしの目をひいたとある「カイラスツアー」の打ち合わせに参加してみたのでした。
参加希望者はわたしを含めて計5人。
まずは企画立案者であるオーストラリア人(男)とスコットランド人(女)のカップル。ほかに50代の日本人男性と30前後の韓国人女性。
誰とでも適当につきあえるのはある意味わたしの特技→国籍は問題にならず
さらに17日間ほどの日程で一人320ドルという類似ツアーより若干低めの値段がなかなかグッド。
さらにさらにカイラス方面だけでなく、エベレストBCも見て回ろうという「一粒で二度美味しい」を求めたがるグリコ以上幕の内弁当未満なセット内容。
ただし
美味しいエサにはおうおうにして鋭い釣り針が隠されているもんで、ツアーは最終的にラサに戻ってくるのではなく、ネパールとの国境で終了するというから、わたし的な予定からはちょっと外れるし、それがまた悩ましいところ。
ただし、ただし、
ほかの4人にとってみては中国語を話せるわたしの登場は道中のトラブルを考えれば相当ありがたいみたいで、そんなことを欧米人らしくストレートに言ってもらうと悪い気はなし。
とうぜんの結果として、
べつにネパール国境まで行かなくてもどっか気にいったところで途中下車してもいいし、一人じゃラサに帰って来れないわけでもないんだから、…これでいいっかぁ
と思っちゃったわけ。
こんな簡単に決めちゃっていいのっ?
そうです。
いいんです。
だって、なすがままなならキュウリはパパなんでだから(笑)。
◎参考写真:代理店にてスタッフとルートの交渉中。うまいこと行くといいんだけど…
by itoyamamakoto
| 2006-06-07 12:38
| またまた旅に出ました