2006年 04月 18日
成都が遠くなっていく |
下界の空気は濃すぎるだろうのか
呼吸してるだけでもうお腹いっぱいになってしまう。要するに何もする気が起きませんな。特に勉強は。
漫漫来では、ほぼ総取り替えされたスタッフ(中国人)たちとの交流が全く成り立たず。今まで旧スタッフと築き上げた阿吽の呼吸とは比べもんにならず。わたしの中国語をリアルに100%聞き取ってくれない。そのうち向こうさんも諦めたのか、ジェスチャーゲームを始めちゃう始末。
こんなんでほんとに高級なテストを受けていいんだろうか。
と思う昨今。とにかく、そしてなんとなく「居心地」の違う漫漫来にいるのも
「心理有点児不踏実(なんかちょっと落ち着かない)」
ってことで町に飛び出してみました。
わたしですから、ともに狙いは食い物関係。
おなじみ成都一の繁華街「春煕路」近くにあるマックとそして、今月成都旬出を果たしました西武成都。
ジャンクフードの申し子はやはり定期的に「アメリカ」を採り入れないと中指たてて汚い言葉をはいてしまいそうだし、ましてや、外国において新しい日本の店がオープンしたと知れば、その店の進出によってどれくらいの「日本食」が再現できるようになるのか、というのを把握しておくのは常識でしょうよ。
マックはここ数ヶ月の変化として、
24時間営業化およびセットのポテトと飲み物が大中小から選べる実質値下げ
などなど、歓迎すべき点もあり、
「あとは無線LAN設置と民族大近くへの出店だけ。それは次来るとき(7月?)までの課題にしとこうか」
とかってに高評価。
で次に向かった西武成都。
◎参考写真1:てくてく歩いてたら見えてきた西武成都。でもイメージとはちょっと違う
ネットで調べた記事によれば
「西武成都オープン。成都に『ブランド消費戦争』勃発。高所得者ターゲット」
みたいな見出しで報道。更に詳しく読めば、
世界的なブランド「ルイヴィトン」「クリスチャンディオール」「ロエヴェ」など世界のA級ブランド60店が5階建て総売り場面積13000平方メートルに出店。迎え撃つ「美美力誠」「仁和春天」などの既存A旧百貨店も臨戦態勢はばっちり。三国志ゆかりの地にちなんだ「三国戦争」が始まった
というなかなか面白い内容。
でもそれは客観的な評価であってわたしの関心を引きつける部分は全くなし。A級ブランドは食べられませんので…
で、回転ドアを避けてその都なりの開けっ放しのドアから中に入ってみれば、
「うん?まだ改装中?」
60ブランドはかなり威勢のいい数字だったみたいで、見たところスペースの半分には店が入っておりません。
◎参考写真2:とりあえず視てもらうのが一番。そして客も限りなくゼロに近し
いたるところがブランド名および「即将開幕」と書かれた板で仕切られており、圧迫感もあって、まるで巨大迷路の中を探検している感じ。
確かに商品を置いているところは、普通の人ならたいがい知ってるような、漢字ではなく「アルファベットを使ったブランド名」ばっかり。
でもそれはある意味、わたしにとって日本でも指折りに居心地の悪い場所「デパート1階の化粧品および宝飾品売り場」みたいなエリアであって、それがエスカレーターをどんどん上っていっても続いているだけ。
日系デパートということで期待していた「日本のかほり」というものは一切感じられず。デパートの中の唯一の癒し系ポイント「デパ地下」もなし。よく調べりゃ「西武成都」は香港資本だということで全く日本のことは考慮されてないみたい。
⇒とうぜん期待していた日本食コーナーもなし
もうすっかり興味はすっかりなくなりました成都の「A級ブランド戦争」。塾長情報によれば、今後伊勢丹も成都に店を出すのだとか。
福岡にも7年ほど前に「スーパーブランドシティ」などという何のひねりもない、中央の時流に乗り遅れた「バブル最後の落とし子」みたいな建物が誕生して、今だに腫れ物扱いされてるわけで、成都でもそれと同じ香りを感じなくもないような。
でもここで買い物できる羽振りのいい消費者(中国人)が成都にもたくさんいるという事実は間違いないところ。
「勢いのある地方都市」という点では福岡も成都も共通点があるわけで、それがこの町に引かれる理由なのかな、と思ったりもしてしまう。
ていうか、そうしたアイデアが思い浮かぶくらいしか収穫のなかった今回の西武成都参観。よほどのことがない限り再訪することはないでしょう。
しょせんユニクロ止まり(悲)のわたしですから…。
いやいや、ユニクロ万歳!
by itoyamamakoto
| 2006-04-18 19:26
| まちかど歩けば新発見