2006年 03月 13日
しばれる夜は鱈ちりで |
そろそろ成都バケーションも終わりを迎えようとしております。
塾長の3泊4日入院生活(しめて238元)というハプニング系もありながら、とにかく親しい友だちたちと顔を合わせインドやウズベキーですり減らした心を回復し、ついでに止むことのない旺盛な食欲を満足させられたから、それはもう合格点。
ついでにここ数日の成都。
本格的な春(夏?)の訪れを前に中国版三寒四温なのか、かなり凍えそうな日々が続いておりまして、
みなさんどうもお世話になりました
の意味を込めて鍋パーティーを企画。
日本の味が恋しい日本人のため、日本の味に興味ある中国人のため、ここはあえて日本スタイルで突き進むことに。
具材は当然伊藤洋華堂で調達。
ポン酢は日本から持参したやつ。地元スーパーの特売で一瓶100円。四六時中ポン酢に飢えた日系四川人からみると100本くらい買いだめしたいような価格破壊現象ながら、大人らしく一本だけ持ってまいりました。
メーンになるのは昆布だし。だし用の乾燥昆布は中国産ながら、これを長時間お湯につけただけで食材を煮るなどという清淡極まりない発想は中国人には皆無のはず。
豚もも肉のスライスは3パックでおよそ300グラム
特売冷凍タラの切り身は500グラム9,8元
さらに若干の中国テイストで火鍋用の小型ウインナー
四川料理の影の立て役者、キノコ界からは
エノキダケ
ヒラタケ
が出陣。
豆腐は木綿を3丁。もちろん超特大さいの目切りで「はふはふ」が前提。
春菊
白菜
長ネギ
が脇を添えて、薬味にはネギのみじん切りとおろしニンジン。あと中国人仕様として香菜。これに生ガキとかまぼこが欲しかったんだけど、贅沢を言えばきりなし。
◎参考写真:だって十分これだけで日本の味は再現できるわけなんですよ。
これだけでも近年まれにみる美味しさだから、鍋を囲んだ人たちはかなり幸せモードに包まれたんだけど、もう一つ日本からの献上品「杏露酒」もまた、女性陣にはばっちりキマっちゃったみたい。
mingxizi大姐をはじめとして各人、瓶を空けるまでストレートでぽんぽん飲んじゃうわけだから、おしゃべりは「日中恋愛論」に始まり、「日中浮気論」「日中結婚観論」「日中子育て感論」など
ほんとうに両国勢とも100%理解してるの?
と思うほど難しい内容にまでヒートアップ。わたしと塾長はあっけにとられ、口出しする余地などありえない完全な傍観者モード。
はっきり言っちゃうと、わたし自身が一番食べたかったから作ったこの「鱈ちり」。
お姉さま方にもかなり満足してもらったようで、今後もいろんなことを頼みやすくなったかな、とほくそ笑んでしまいました。
これからも夜露死苦
ということで。
by itoyamamakoto
| 2006-03-13 11:24
| 食い物、飲み物腹一杯