2007年 12月 09日
北京で四川娘と水煮魚 |
今回の北京滞在は故あってお忍び紀行。
その実、滞在時間が短い割にやらなきゃいけないこと満載がだから、在中国のお友だち連中に声を掛けても時間の都合がつきそうにないし、その調整の手間を回避した、というのが実情でしょうか。
そんななか、わたしの行方を知らせていた数少ない人物が四川留学時代、わたしの手となり足となり、さらには口のため、成都滞在を充実させてくれた日本語ぺらぺらの才媛、ジエジュンジュさん。
5月に成都で会ったとき、当然のごとくタイマン火鍋をつつきながら、
「今度○リクソンをやめて、資○堂で働くことになりました」
「へぇ〜、やっと日本企業で働くんだ。がんばってね」
なんて声援を送ってたんだけど、なんと彼女は現在北京にいるってことが急きょ分かったからには
「資○堂といっても仕事エリアは中国西南地区だけだったはずなのに、いったい何をしとるんだ?」
と興味が沸々わき始めるのは必定。実情把握のため急きょわたしの北京入りを彼女に知らせてみれば、さっそく、
「四川料理を食べに行きましょう。北京ではまあまあの店を知っています」
というメールが帰ってきたのでした。
四川人は決して外地で食べる四川料理に100点をつけることがないことから考えれば、それなりのお店に違いないと喜び勇んで指定場所「老巴人」に駆けつけてみれば、
「おまたせしました」
相変わらずこぎれいな格好の素肌美人といった感じのジエジュンジュさんの登場。でも若干大人っぽくなったか、おばちゃん入り始めたか、とは言い方次第というところでしょうか。
山椒の実が青々しくフレッシュなその名も「鳥肉の唐辛子と山椒炒め」ともうひとつ、火鍋にたよらずに四川料理の神髄を味わいたいとき、麻婆豆腐ではないマストアイテム、水煮魚をたのんでこの店のレベルをチェック。
金属鍋に浮かぶは資源の無駄遣いこの上なく無視して投じられた唐辛子と花椒たちの山、これはまさしく正宗川菜にちがいない。
こんな料理をはさめば、会話も2年前のあの頃のようにざっくばらんな感じをすぐに取り戻し、
「で、どうなのよ。最近は?」
と切り出してみると、
「じつは彼氏ができたんです」
とは、失礼かも知れないけど予想外の展開。
はたしてどんな漢(おとこ)がこの才媛を落としたのかというと、
「元の会社の同僚です。彼が北京にある会社に転職したので、わたしも○生堂をやめて北京に来ました。今はこっちで彼氏と同棲しながら働いてますが…」
重慶出身の理系な男性。前回わたしが彼女と会ったときにはすでにもう告白してたみたいなんだけど、付き合い始めたのは秋になってからのことだとか。その割にはすでに会社を辞めて同棲、さらには旧正月には彼氏の実家に行くなどと言う話を聞けば、もう
「そうか、彼女も間もなく結婚か」
と感慨もひとしお。更にはどっかで聞いたような話もだいぶ混ざっているようだし、それならばと、こちらの展開も喜んでカミングアウトいたしましょう。
「じゃあ次は8月、4人で火鍋を囲みましょう。それまでに北京で一番のお店を探しておきますね」
ということで丸く収まりましたが、これこそは再会するまではどちらも思い描けなかったまさかまさかの展開でしょう。
さあ、オリンピックで熱く燃える北京にて、同じく地獄油で熱くたぎる成都と重慶とインドと練馬の競演
練馬の頑張りに期待、というところでしょうな。
by itoyamamakoto
| 2007-12-09 10:25
| 食い物、飲み物腹一杯