2007年 12月 02日
象とマンゴーの大開放 |
「itoyamaさん、ちょっと偵察に行きませんか」
インド師匠からそんなお誘いがあったのは、まだサプライズ誕生日を2日後に控えた11月下旬のある日。
まっとうなインド留学生である我々が何が偵察せねばならないものがあるとすれば、それはジャングル以外にはありえないわけで、早速例のポイントで落ち合い、秘密の岩場までの路を確認すると同時に、一見さんたちの行く手を阻むトゲのある枝たちも大量に除去しておきました。
いい大人が何をそこまで頑張っているのかというと、すべては師匠の肝煎りで8月に発足したその名も「象とマンゴーの会」の第2回ジャングルバーベキュー(JBBQ)を成功させんがため。
そもそも象とマンゴーは、それまで特別な団体もなく接点の少なかった在デリーの日本人留学生同士の情報交換、インド漬けの日々でたまった鬱憤晴らしの場としておおいに活用してもらおうと設立されたわけだけど、最初のJBBQだって16人もの学生連中が集まり、かなり成功裏に終わったと思っていたのは一般構成員の浅はかなところ。
常に高みを目指す会長(師匠)にとっては、
「事前に会場の下見をせず、その悪路のために本来の目的地まで参加者を連れて行くことができなかった。これは準備不足が明らか」
「デリーにはもっと多くの日本人留学生がいるのだから、だからさらに多くの参加者、特にデリー大学から人を呼びたい」
という課題、心に刺さったトゲになっていたようで、そもそも今回の開催発議も師匠であれば、その気合いの入り方、計画の綿密さは脱帽もの。インド生活7年目の人脈と経験をフル活用して告知およびお声かけに励んだ結果、最終的にジャングル詣でを果たしたのは、関係者の誰もが目をみはる29人。
いったい何度、ジャングルの入り口からBBQ会場の岩場まで、お集まりいただいた新象マン会員たちをご案内したことか。彼ら彼女らはいい意味で次から次へと現れるゾンビ(笑)みたいなもの。主催者としては嬉しい悲鳴でしょう。
もちろん、連れてくるだけ連れてきておいて、ジャングルの奥地でただしゃべらせておくわけにもいかず、食事部門といえばわれわれチャンドラバーガーズが汗を流すところ。
焼き鳥は久しぶりにタレつくりからもも肉2キロ分の串刺しまでを仕込み、塩焼き用のシーフーズもフエダイ2匹にエビ30匹で大漁旗、ビールやラム酒などの飲み物も十分と思えるくらいに調達して、日ごろカレー色に染まった右手で久しぶりに別のもんを楽しんでもらおうと頑張りましたよ。
そんなわけで、いつもはひっそり静まりかえったJNUジャングルもこの日ばかりは有史以来の賑わいぶり。しかもオール日本語でのわいわいがやがや。この光景には挨拶に立った師匠もかなりご満悦気味。まあ最初からこの人ほどこのイベントに気合いを入れた人はいなかったわけで、その気持ちは分かります。
そして、そのおかげもあって隙も生まれると言うところでございましたのですが… うっしっし
さあて、ここからはわたしの出番。
忙しくジャングル内外を行き来する師匠の目をぬすみながら新旧象マンメンバーたちにお願いしていたJNUパーカーへのお誕生メッセージの書き込みもほぼ終了したところで、前回サプライズさせるべき本人にネタばれメールを送ってしまったピロリンゴ姐さんに贈呈者になってもらい、1週間遅れのプレゼント贈呈式へとなだれ込みましょう。
あのときは誕生会を開く開かないで「大人の駆け引き」を十分楽しんでいただいたんだけど、今度は十二分にサプライズを満喫してもらうことができたよう。
満面の笑みにて
「泣かせるんじゃないよ」
みたいなことをヒンディー語で言っていただきました。
わたし的には2年越しの思いかなった「やったぜ、大成功」といったところやね。ある意味こんな身内のイベントに付き合っていただいた会員諸氏のご協力にも感謝感謝でございます。
宴は日暮れとともに2次会へと移りまして、029(おにく)なメンバーたちはその半数が、我々の居城029(おにく)の部屋へと移動。これまた過去の記録を大幅に更新する客人の数、しかも半数以上がめいにゅうたちというから華もあります。
一年単位で入れ替わりが激しい留学生だからこそ、今日会ったメンバー全員がまた一堂に会する機会ってのはなかなか難しいだろうけど、師匠が申すとおりに象とマンゴーは「インドの首都デリーに花開いた日本人留学生の交流会」。形を変えながらもぜひこの流れは続けていってもらいたいものです。
2次会でも告知しましたとおり、1月下旬にはJNUにてフードフェスティバルがありますので、JBBQに参加していただいた皆さんもまだラスボスとして待機しているお方も、ふるってご参加、ご協力を!
by itoyamamakoto
| 2007-12-02 00:15
| いろんな交流してます