2007年 09月 17日
情報技術+人の適応力 |
が機能的にかみあった場合、とても恐ろしいことになってしまうという経験談。
ああ、今だに信じられない。
昨晩ネットで申し込んだ鉄道の切符が、なんと、翌日午後2時にはチャンドラバーガ寮に届けられるというインドの奇跡。
まもなくデリー入りされる火鍋VIPアテンドのため、21日にデリーから日帰りする某鉄道路線(詳細はまた日記で)を検索してたのが昨夜12時くらいか。
こちらインド鉄道局のHPから、オンライン会員手続き、希望の路線選択、空席確認、座席指定、クレジット番号入力といった手順でちまちま続けていると、いつの間にか
「あなたの座席は確保されました。切符は一両日以内にお宅に届けられます」
の表示。
まあこれくらいのネットショッピングだったらソフトウエア開発でいうところの「いろはのい」くらい初歩的なノウハウしかいらないんだろうし、これまで外国からの発注で腐るほどやってたものをちょいローカライズしただけ、という解釈もできました。
パソコンに丸投げできるサイバー空間ならそれでいいにしても、実際に自宅まで切符を届けてくれるという段階になれば、インド的な娑婆だばな世界が手ぐすね引いて待ち受けてるだろうから、
「どうせ、列車に乗るまでには二つぐらい超えなきゃ行けない山があるはず」
と大きな心で構えていたのに…
チケット配達を請け負うのはOVERNITE EXPRESSという国産の運送会社で、HPを見ればトラックシステムつき。その会社がきっちり仕事をしちゃったのね。
たぶんこっちでビジネスやってる人だったら「そんなのもう常識だろう」って話かもしれないけど、人間くさいインドとしか接する機会のないわたしたちには驚かずにはいられないできごと。
やっぱりそういうシステムが確率され、ルールも厳密に遂行されれば、「世界標準」な仕事もできるんだよね、インド人。っていうかこんなにちゃんと仕事されたらわたしら日本人の立場は?
だって考えてみてよ。
日本でだって今だにJRの切符は新幹線と特急などをのぞいたら駅か旅行代理店でしか買えないし、受け取りは当然限られた駅窓口にて。それがインドの場合、自宅まで運んでくれて手数料はたったの180円ってことだったら。
これじゃ始まる前からもう旅が楽しくなりそうでしょうがないってとこでしょう。
んでもって近況報告。
来月上旬まで続く中間テストシリーズの前半戦が終了いたしました。
あなたも酒ばっかり飲まないで健康に留意するように…勉学にも励むように…母より
最近送られてきたそんな「迷惑メール」(笑)にお答えするため、大人なわたしは酒も飲みつつ、健康にも留意しつつ、そのうえで勉強にも励んでみたわけですよ。
わたしにとってのテストは
「教授が一方的にしゃべりまくる授業からピンポイントで要点(テストの出題ポイント)をつかみとれるか」
という昔鍛えられた能力を確かめる場でしかないわけで、要するにヤマかけ真剣勝負。その点においては成功いたしました。2勝2敗。こんな晩はやはり酒が美味しゅうございます。
そんなことよりここで言いたかったのはやはり、60も超えた人間にまでパソコンを扱わせるようになった情報技術(IT)の進歩と、そしてそれを使いこなそうとする団塊世代のどん欲さ。
もう20年近く前、当時大流行のファミコン版ドラクエIIあたりにのめり込む牧場主の背後から、
「はよパソコンやめて勉強ばせんね」
とパソコンがなんたるかも分からず見当はずれに声を荒げてたお方だったのに…
いまじゃ本物のパソコンを扱い、三十路男の酒飲み放蕩日記(と本人には映ってるらしい)に目を通し、インドくんだりにまでおしかりのメールを出す時代になったんだから、たまったもんじゃありません。茶すすりながらNHKの連ドラでも見てりゃいいものを。
情報技術+人の適応力
かみ合うと、かようなほど恐ろしいことが起こってしまうというお話でした。
by itoyamamakoto
| 2007-09-17 21:28
| ちょっと思ったこと。