2007年 08月 28日
言ってみる精神大成功 |
日付変更線をまたいでまだ間もない頃、突如、マイルームに在印タイ人の別府さん登場。
「itoyamaさん、たっ、誕生日、お、おめでとっす!」
かなり誰かに言わされてるせりふにこっちは苦笑い。
さりげないつもりで動画を撮ってるデジカメのレンズも、あらら、わたしの胸あたりに向いてるから、こっちがちょっと身をかがめつつ驚いて映ってみせたり。
とにもかくにもすでに8月28日、インド恒例、深夜のサプライズ・バースディパーティーの始まりでしょう。
ちょうど一年前、Y次郎&Takaコンビに
「はい、ふつつか者ですがどうぞよろしくお願いします」
とまるで初めての夜を迎える超箱入り娘みたいになすがまま、お任せ状態なわたし(←完全妄想思い込み)
だったのも今は昔。すでにここにいるのはインドに全身全霊を汚された男。
別府さんのワンマンショーもひととおり終わり、さあ、どこにでも連れて行け、何があってもすべてを受け止めてやろうじゃないの、的な意気込み、盛り上がってまいりました。
続けざま部屋になだれ込んできた横綱ベンガル人、蘇連独楽君、Takaさん、シージョンとともに、パーティ会場となるチャンドラバーガーズ部室への移動です。
まずは
「インド中の旬の果物を取り寄せて作らせました」
という時価総額約Rs.500のフルーツ・ケーキ(直径約20センチ)とご対面。
どうせならインド中の美女を取り寄せていただきたかったけど、そっちの完熟果実はどうせもてあますのがオチだし、ここは我が身を律して。
ケーキの上に輝くは
3と4のろうそく
年齢の数だけろうそく飾ったらケーキの表面が穴ぼこだらけになっちゃうお年頃なだけに、この数字ろうそくは何とも便利だねぇ。でも一目瞭然だからごまかしはききません(笑)。問答無用に
34歳です。
重ねてきた年齢について思うところも確かに少なくないけれど、それより公開・非公開を含めてこれで三十路になって4回連続のお誕生日日記を書いてる自分、こんな呑気なご身分はいったいいつまで続くんでしょうな。
そしてこっからはさあてお待ちかねのプレゼントタイム。
わたしの人徳をしたって、集まるわ、集まるわ、朝貢国から献上品の数々。
LUX石けん1個、黒飴1袋、板チョコ1枚、スプライト2リットル、ヨーガ本1冊、携帯電話1体、Family Holiday Package(3 days/2 nights in Thailand, Nepal or India)
嗚呼、玉石混交!
先日の日記で携帯電話が失踪したことには触れましたが、それ以来、周りの者たちに
「いいよ。どうせ誕生日のプレゼントでもらうから」
と口を酸っぱく言い続けていたところ、真に受けてくださった御仁がいたようで、まさに
「嘘から出たmakoto」
やっぱりなにごとも言ってみる精神に限りますな。この国では。
早速明日にでも携帯屋さん行ってSIMカードを購入してまいりましょう。
でも、誕生日の主役が主役たりえたのはここまで。
その他日本人、および日本語科の先輩蘇君をさしおき、あとは別府さんと横綱ベンガル人の独壇場に突入です。
「美味しいおっ酒が飲めるのはっ、別府さんのおかげです♪」
しらふじゃかなりぎこちない別府さんの舌(日本語&英語)をなめらかにしてもらおうと、TAKA氏仕切りによる副社長の伝説フレーズがここに復活。
そんな親心からの別府コールだったのに、ふたを開けてみれば、幸せそうににやけ続ける男が誕生。
とにかくにやにやと見つめてくる。まるで「ドゥ、カマンベール」みたいな表情で(笑)。
結構酔っぱらわせちゃったかなぁ、と思わせつつ、口だけはかなりガードが堅い。クラスメート、横綱ベンガル人からの情報では結構恋多き男のようなのに、ちいっとも吐こうとはしない。
タイといえば先の大戦中も日本の植民地支配をなんとか逃れ、独立を守ったその寝業師ぶり。酒の場であろうが伝統は十分に守られているようで、これまた国民性絡んでて面白そうな雰囲気。別府さん、まだまだ探り甲斐ありそうやね。
一方、大相撲の優勝巨大杯のような器で酒をあおり続ける横綱は、自力でギアを上げていきます。
「私にとってラム・コークはコーラと水のようなものです」
と言い始めたから
「じゃあ、次からはコーラの水割りを渡しますね」
とわたし。
「…(微笑み&でも、まぶたの奥でじっとわたしを見つめる目)」
「(たまらず)すいませんでした。横綱っ」
「はい。私にとってラム・コークはコーラと水のようなものですね」
「今度わたしの実家、ベンガル(バングラディシュ国境そば)に遊びにきてください。10日くらい。お金はいりません。米と魚はたくさんあります。あととなり村には…、私は2回…、…でも10数回…」
と話は続くが、内容自体はどんどん地雷地帯に突入。さすがは「豊饒の地ベンガル」ということだけ言っておきます。
基本的生活に貨幣経済のつけいる隙なし、ウルルンも音を上げるくらいに超ど田舎、プリミティブ世界で繰り広げられるストーリーはわたしたちにとっちゃおとぎ(≠YOTOGI)話の世界そのものでした。
ああ、夜が更けていく…
あっ、そうそう忘れないうちに。
今年の目標:
ちょうど2年後に控えた現世復帰ソフトランディングのため各方面におけるしっかりとした足場固めをする
ってことにしておきます。
追伸:
今年もまた、各方面の方々からお祝いのお言葉、メール、便りなどをいただきました。この場を借りてどうもありがとうございます。このお礼はたぶんきっと…
by itoyamamakoto
| 2007-08-28 21:45
| いろんな交流してます