2007年 07月 20日
旅一日目は休養日です |
わたしが「北京GREE会」にて華々しく、場になじめないでいた木曜夜、北京に来てたかだか3週間のTakaは、クラスメートたちとクラブに行ってたそうです。
放課後の部活じゃない、前髪立てまくったチーママのいるお父さん大好きなクラブでもなく、「くらぶ」です。「ジュレブゥ」です。
私が午前一時すぎ、彼を起こさないように静かに部屋に入ろうとしたら、寝床はもぬけの殻。それどころか、3時近くですよ。ばたばた帰ってきたのは。
「マレーシア人をテキーラでつぶしてやりましたよ」
と妙に誇らしげです。
「付いてっていいですか。面倒はかけませんから」
そういって同行を求めてきた今回の「内蒙古の旅」。んなわけだから、午前7時発のフフホト行き飛行機に乗るのに、出発2時間前空港到着どころか、1時間半前まで寝ておりました。
が、わたしは迷惑とは思いませんよ。
またハプニングが起こればあとでしこたま攻められますからね(ひっひっひぃ〜)
が、残念ながら意外はなし。
インドの時のようにパスポートを忘れることも、電車に乗り遅れることもなく、午前8時前には内モンゴル自治区の首都、呼和浩特(フフホト)に到着してしまったのでした。
内モンゴル観光の目玉といえば大草原。
外モンゴルの方までたぶん続いている草原の壮大さに酔いしれ、自然や動物たちとともに暮らす遊牧民たちの生活にも触れ、さらにモンゴル帝国以来、蒙古族たちの心のよりどころである「チベット仏教」のお寺なども参拝できる。
元チベット☆OK牧場の牧場主として(じゃあ今はなんの主なんだ?)、チベット高原をうろついてたときの血が、嫌が応にも再沸騰してしまうでしょう。
1日20キロくらいだったら歩きますよ。
遊牧民のまずい飯、茶だってドンと来たれ。
…週末旅行じゃなかったらね。
忘れちゃあいけません。わたしたちは学生。それでなくても本日金曜日は、サボり入れさせてもらっており、日曜までの3日間に現地観光終えるだけなく北京にまで戻ってなきゃいけない。
月曜はわたしもTakaちゃんも、テストなのよね。
ということで現地発着のツアーに参加することにしました。旅行代理店尋ねれば一泊二日、「大草原沙漠ツアー」というものが400元であるらしい。
「沙漠ってオルドス高原ですかね?あの匈奴どたちが侵入しまくった…」
同行者がなんか妙に乗り気になったからには何かがあるに違いない。せっかく金出して楽かうんだから、少しでも多くのもんを見せてもらいましょうか。予定になかった沙漠にも行ってみることにしました。
ツアーは翌日午前8時に出発、日曜日の午後5時半には間違いなくフフホトに戻ってくると代理店のお嬢さんたちが断言されるので、代理店隣の航空券オフィスで午後7時15分発の北京行きもついでに手配しちゃいました。
これでひとまず安心でしょう。
内蒙古自治区の首都といっても超大都会のフフホト。のん気に構えると大変なしっぺ返しを食らいます。食らいました。
「大きなイベントが入ってる」からとかで、のぞいたホテルは軒並み満室か超高値がつづき、けっこう町中をさまよい歩き、宿に入ったのは午前10時すぎだったか。
もともと二日酔いが歩いているような状態だったTakaちゃんは、ふかふかシーツとクーラーがんがんの部屋にて休憩タイムをスタート。ようやく起床したのは午後1時すぎのこと。
昼飯を近くの高級餃子屋でくって、そのまま市内のチベット寺院参拝へ。
思った通りのゲルク派ばっかりで、いまいち触手が動かないかな、と思っていたら、一発目のお寺「大召」で、超レアアイテムを発見してしまいました。
チベット本土では決してみられない仏像。少なくとも見たことないよ、こんなもん。
どんなもん?
中国でお金儲けの象徴である金のブタ7匹に御輿をひかれる菩薩さん。しかも菩薩さんの顔三面の内の左面もブタだったりする。
ここまで中国を意識した(中国人のお布施を期待した)チベ系仏像なんてのも生まれてきているわけです。
さすがにTakaちゃんみたいに男女混交像くらいじゃ驚かなくなりましたが、今でもやっぱなんかわくわくするものに出会える場所なんですよ、チベット寺院は。
さて、本日のチベ寺参拝は3件をはしごする予定でしたが、すでに2件目の「席力図召」にて再び睡魔に襲われてしまったようです。
高さ15メートルとなかなかご立派な仏塔のそばで、さらに1時間近いご休憩。まるで涅槃のように安らかな寝顔でございました。わたしは初めてみる形の雲をぼけぇと見ておりました。
なんとか体力回復して3件目の五塔寺もクリアしたところで、もう午後6時半。
「宿に帰ると、そのまま寝てしまいそう」
ということから、駅近くで夕食。そして宿に帰るとほんとにそのまま、シャワーも浴びずに眠ってしまったのでした。たぶん15時間くらいいったんじゃないかな。
彼が本日寝過ぎたおかげで、こっちも無理せずにすみました。何より明日がメーンの大草原だし、けっこう昨晩は飲んでたんですよね。わたしだって。
とはいえ、クラブ遊びはフフホト(ほどほど)に。
by itoyamamakoto
| 2007-07-20 23:24
| またまた旅に出ました