2007年 07月 16日
おやくそくの面々再び |
北京に腰を据えて暮らしていたときから、すでに2年の歳月。当時、某BARを拠点に「白酒友の会」メンバーを名乗る面々がおりました。
とにかく酒が好きで、出没エリアも語言大学や北京大学のある五道口周辺、ほとんどがわたしと同世代かそれ以上で個性も強烈、とにかくそんな人たちと語らい、飲みあかすのって仕事の損得勘定とかが絡まないだけに居心地も良く、北京生活の大きな楽しみだったんだけど…
みなさん、今となっては本格的な俳優になったり、大使館職員になったり、候補予定者になったり。
とにかくわたしの人生が「まっとう」に思えてしまうほど、多種多様、波瀾万丈な道を歩んでいらっしゃいます(笑)。
そんなわけで、当時からの知り合いで北京に残っている「飲み仲間」と呼べるような人たちは、もう一握りになってしまいました。
といか、2人だけ。
昨年の7月の日記「貧食と飽食のはざまで」にも、チベット高原から下界に降りてきたばかり、「半ベジタリアン状態」だったわたしに「肉の味」と「ぎんぎんビールの味」を思い出させてくれ、翌日には強烈二日酔いのおまけまでつけてくれた、トンカツ屋の大将と中関村の若大将のコンビに再びご参集いただきました。
これがインド帰り直後とかだったら又間違いなく「焼き肉しばき倒しコース」になだれ込んでたはずなんだけど、わたしの胃袋も若干の贅沢病。
「別に肉はいいや」
ってなわけで、今回の場所は豆蓉さんと先日訪れたばかり、五道口にある「国際ビール城」再び。
さらに、
「そんなすごい人たちと飲めるならぜひ参加したい。北京の色んなことが知りたい」
ある特別な理由からかなり乗り気なインド留学の友、Takaちゃんもつまみとして参加させることにして、さあ、北京の暑い夜、これ以上ビアジョッキが似合うシチュエーションはありませんよ。
ビールのお伴、羊肉串も枝豆もトイレも、手を伸ばせば届くような半径20メートル以内だし、何をためらうことがありましょう。
しゃべっていれば腹も減る。腹が減れば串が進む、むかれた皮が山かと積もる、ビールが空く空く。なんでもてんこ盛りで頼んでしまいましょう。
お互いの近況報告に始まり、世界中にその名をとどろかす「あり得ないことだらけ大国」の中印両雄なだけにとんでもインド話、中国話に盛り上がりますよ。
とくに北京の先輩たち2人はともに10年選手ということもあって、一昔前の中国と現在のインドとの間に奇妙な共通点が浮かび上がってきたのはかなり意外で興味深い話だったかも。
ちょうど10年くらい前まで中国に留学に来ていた人たちって、中国の歴史や文化、民族などに造詣ぶかい人が多くって、経済発展に興味を持ち、その変化をビジネスチャンスととらえる人たちはかなりの少数派だったとか。
それってまさに今のインドで留学生やっている日本人たちと同じような状況にあるんじゃないかなぁ、ってこと。
はたして10年後、インドも現在の中国と同じように
「石を投げたら日本人留学生に当たる」
ような状況になっているのか。石投げて当たったのが日本人だと思ったら韓国人で、怒られついでに劇辛キムチを思いっきり目の中やその他粘膜にすり込まれたりするのがおちですな。
もしかしたら中国人の方が、日本人より多いという状況だって…。
日本の片隅、でもアジアには開かれてるはずの九州から、そんな留学生勢力図仁義なき戦いを眺めるのが中年牧場主唯一の楽しみになっているのかもしれません(笑)。
ともあれ、今回もお2人には相当ごちそうになりました。ありがとうございます。次は寒い冬のお供、白酒の季節に戻ってまいる所存。またお相手よろしく、ということで。
by itoyamamakoto
| 2007-07-16 14:53
| いろんな交流してます