2007年 05月 16日
平尾研究会の年次総会 |
日本に戻ってますよ。
元気に肝臓の酷使を続けておりますよ。
まず声かけたんは、平尾研究会(平研)の事務局を担当するまえ&のすけ夫妻。
さて、この平研。
福岡市中央区の平尾地区近辺の飲み屋を騒がす飲んべえテロリスト集団というふれこみで、前世紀末に産声。しかし本格的な勢力拡大が始まったのはその数年後からで、度重なる狼藉の果てに出入り禁止になったお店、カラオケBOX、病院は星の数。
警察のお世話にならなかったのも、その時々の担当者が「裏で手を回してただけじゃないか」という噂もまことしやかなんだけど、要するに中核メンバーはわたしの元職の同期連中で、さらに最近は世代を超えた同志の者を求めて勢力拡大中なんだとか。
ただ、わたしが会社を離れてこの方、短い一時帰国のタイミングくらいじゃすべての構成メンバーに接触することかなわず、不義理を続けておりました。
さすがに今回はインド帰りの牧場主がどれくらい「つかえる男」に成長したかを見届けようと思ったのか、事務局の大号令でテロリストたちが大集結、とくにこれまでは見向きもしてくれなかった(笑)女子勢たちとも久しぶりのご対面を果たすことになり、おいしい夜が始まったのでした。
とはいっても時間はまだ8時前。こんな人通りにぎやかな時間帯から「時代の反逆者たち」があからさまに活動するわけにもいかず、一次会は比較的しめやか。
場所は、熊本でおしゃれ系居酒屋を展開する壱之倉庫グループの福岡進出第1号店となる餃子屋「弐ノ弐」。餃子一人前250円(8個)という破格値が示すとおり何でも激安、それでいてすでに熊本では老舗の部類に入る実力にも裏付けられ、味も確か。
水餃子、麻婆豆腐、ザーサイ、かに玉などなど、
「福岡でも結局中華喰ってるよなぁ」
と思わなくもないけど、南九州じゃおなじみの芋焼酎「島美人」などもなつかしく、熊本のうまいもんは博多んもんにもやはり大の盛況ぶり。
そもそも内まった熊本と違って港町の開放感漂うこちら福岡の店舗はまるでアジアの安食堂の雰囲気で、それがまた心地よし。
加えてメンバーがメンバーだから、長崎の市長銃撃とその後の市長選、熊本市の赤ちゃんポストといった九州のホットな話題から、最近の会社の内部事情やメンバーご懐妊の慶事まで、とにかく仕入れる情報は甘さ、酸っぱさ、劇辛、ほろ苦などあらゆる味覚(感情)が相まじった、どれの酒のさかなになるうまい話ばかり。
一人、また一人、と徐々にメンバーもそろいはじめ、都合5人まで増えたところで別のカフェバーに異動。別の飲み会を終えてからこっちに来た者なんかもいたわけで、けっきょく総勢7人がそろったのは午前0時をすぎた頃。
さて主要メンバーが全員三十路の扉をたたいてしまった平研。それぞれを手短に説明するなら、わたし以外、
5月から福岡本社に戻ってきた妻との同居が始まり、かつての「とげ」を失った男
その旦那のテレビショッピング癖にあきれ果て、さらに手綱を強く握ろうとする妻
今の職場に据え置かれること6年目、ウエスト85センチ(メタボ)におびえる男
懐妊をきっかけにあれだけ浴びてた酒を一切口にしないようになった元かみつき妻
ぬぐいきれぬ旦那のホモ疑惑におびえながら今はヨガ好きエステティシャンな新妻
美人オペラ歌手との結婚も秒読み段階に入った、「中東調査会主任研究員」似な男
といったメンツ。こいつら全員、過去に新聞社会面トップを飾れるくらいの伝説を数々残してきた強者どもなんだけど、若干風向きが変わっているところも感じました。
まずは、あまり他人に迷惑はかけないようになったかな、と。
もちろん、ばかでかい声で放送禁止な言葉を発したりはしてるけど、直接的な被害を与えていたことを思い出せば、もう昔日の感。
それにみんな家庭持ったり、子ども持ったりし始めてから話題自体の内容も気づかないうちに着実に変わりつつあるようで、そんな変化も久しぶりにあったわたしだから感じれたことなのかも。
「時代に乗りおくれんなよ」
とは歴代ロックカリスマたちもさんざんおっしゃってきたことなんだけど、はたして軸足のない状態の自分には今何ができるのか。まあ、そろそろ自由研究期間のゴールも見えてきた手前、考えなきゃいけないテーマなんでしょうな。
その後、最近はもう一軒、最近のはやりらしい「担々麺」の店(また中華!)を経由して、最終的には平研事務局。
オーストラリアのパースでの挙行された同期同士の恥ずかし結婚式ビデオを見せてもらったり、先に寝床にもぐって船をこぎ出してしまった落伍者に油性マーカーで敗者の烙印を押す「イニシエーション」の儀式を行ったりで、いつしか時は午前4時近く。
「こいつら明日の仕事なのに…」
「日本復帰すりゃ、またこの生活なんだよなぁ」
などなど、思いは募るばかり。
でもやっぱこいつら同期たちほど、海外生活が長引くに連れて曖昧になっていくわたしのエネルギー、モチベーションを充電してくれる連中はなし。素直にありがとうございました。
by itoyamamakoto
| 2007-05-16 11:10
| いろんな交流してます