2007年 02月 26日
メニューは決まったが |
インド人学生による日本文化紹介イベント「Japan Cultural Festival(BUNKASAI)」(3月19、20日)まで残り4週間となった本日、その主要裏方さんによる第二回管理職会議が開かれました。
日本語劇や映画上映、広報部門など各セクションから経過報告が行われ、わたしがスーパーアドバイザーやってる日本食屋台部門も当然何か発言を求められたんだけど、前回会議以降、何の進展もございません訳でして…
そんな立ち後れ具合が妙に目立つほど、気合いの入った前のめりな皆さんたち。
「幹部候補生」としてわたしのもとに配属されたインド人学生たちまで、わたしを見る目がかなり色あせてきているようで、こりゃ下克上すら起こりかねないと、会終了後に彼らとともに緊急ミーティング。
このBUNKASAIでの日本食部門。
焼き鳥を作るってことはとうの昔から決めてんだけど、もう一つ、肉が食べられないベジタリアン向けのメニューについて、どうもかんばしいアイデアが思い浮かばなかったというのが準備を前に進められなかった大きな理由。
決して、観劇やBBQにかまけて頭をひねらなかったのが原因ではないのよ。本当に何を作ろうとしても日本食の「ダシ(サカナ味)」文化が高い壁としてたちはだかるわけなのですよ。
結局、インド人学生に意見聴取をしてみると「天ぷらが一番有名ですよ」「TEMPU〜RA」「テッ、テンプラ」という声が圧倒。
「おまえらそれしか知らんけんやろうもん。どれだけせからしかか知っとおとや」
という感情的なせりふを心に押し込め、かといってそれ以外の有効な反論を打ち出すこともできず、あえなく妥協。
「絶対にアクシデントなんて起こせない訳なんだから、十分注意をするように」
ということしか言えませんでした。
まあ、基本メニューさえ決まっちゃうと一度動き出した車と同じ。その後は少しずつでも前に進む仕組みになってるようで、会場に七夕飾りや、鯉のぼり、ちょうちんなどを飾ろうなどという前向きアイデアが連発するあたり、さすがはわたしの「てか」たちやね。
ところが、問題は彼らと別れた直後に発生。
天ぷらなんて食ったことしかないからぜんぜん知らんかったんだけど、作るとき、衣に卵を使うんやね。
それがどうしたじゃないんですよぉ。
ジャイナ教徒や一部ヒンドゥー教徒のような厳格な菜食主義者「PURE VEG」さんたちにとっては、卵ですらも御法度なわけ。
さあて、どうしよう。
水と小麦粉だけでも「天ぷら」ってできるもんなの?
ダメだったら、つなぎに長芋とかをまぜてみるとか。ネット上で調べたら
「水と日本酒を半々の割合で小麦粉と混ぜれば天ぷらがさくっと揚がります。これで卵アレルギーの人も大丈夫」
なんて情報を見つけたんだけど、数百個の天ぷらあげるのに日本酒がどれくらい必要になるのか、考えただけでも恐ろしい。っていうか、そんなに酒あったら自分らで飲むし(笑)
さらに別の選択肢も検討。
インド人たちが天ぷらを食べたがる理由としてインド版野菜の天ぷら(かき揚げ)「パコラ」の存在があるんだけど、そのパコラのようにレンズ豆の粉と水を混ぜて衣を作る手もあるんだが、それじゃあ天ぷらじゃなくてパコラだし…。
あぁ、一難去ってまた一難。
もう天ぷら以前の状態に後戻りするのも考えられないし…
肉系のうまいもんだったらいくらでも手を替え品を替え、予算の許す限り、試食会だろうが大食い大会だろうが、とにかく開きまくって研究を重ねるんだろうけど、しょせんは野菜の天ぷら。
まだまだわたしのテンション、低空飛行が続きそうやね。
会議終了後はBUNKASAIで使うポスター用の写真撮影会もあわただしく行われ、日印それぞれの美人どころに思いっきりフェロモンを出していただきました。
また正式なポスターに仕上がったらこの日記でもお見せできるはず。それまではこの「びみょ〜なやつ」で勘弁してやってください。
by itoyamamakoto
| 2007-02-26 02:30
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