2007年 01月 26日
祝完売!フードフェス |
昨晩あおったウイスキーによる最後のひと仕事、程よいのどの渇きで目覚めるちょっぴりだるい朝。
さあ、きょうこそが本番なのね。
ジャワーハルラール・ネルー大学(JNU)留学生団体が主催する年間最大イベント「FOOD FESTIVAL(フードフェス)」は本日7時の開演なり。
あらためて日本料理店「たむら」に道具の借り受けにでかけ、現場のセッティング、炭おこし。おっとそうそう、「葉っぱ集め」に「習字」も忘れてはいけませんぞ。こりゃあ、朝からてんてこ舞い。
☆新出単語:
「葉っぱ集め」=日本ブースでは客に商品(焼き鳥)を手渡す際、プラスチックトレー(皿)は使わず。大きめの葉っぱこそが皿がわり。JNU校内に自生するタマリンドの葉が好ましい。経費が大幅に削減できるというメリットなど毛頭考えた事はなし。ただただ、インド人にエコロージーについて考えてほしくって…
「習字」=本来はチャンドラバーガーズ年頭所信表明のため準備されたもの。これほど日本っぽさをPRするに適したツールはないと、メニュー表記はすべて温かさこもった毛筆の味。インド旅の師匠・ARUKAKATさんによってヒンディー語も完璧。直前になって墨汁が紛失するハプニングがありながら、火種用木炭を石でこすって「炭」から「墨」を再現。インドではアイデア次第で何でも実現できることをメンバー一同実感するいい機会に。
本日もインド人の絡まない日本人サイドの段取りはスムースに運び、「午前11時には終わる」といわれてた会場セッティングが午後5時くらいから本格化(笑)したのに合わせ、陣営は大学メーンゲートから300mほど校内を歩いた場所にある会場に乗り込んだのでした。
さあてこっからが本番中の本番よ。
正味3日間で企画から交渉、準備までをやってのけました今回のフードフェスエントリー、間に合っただけでも十分に「よくできました」もらいたいくらいなのに、さらに大層なあぶく銭を生み出そうともくろむとんでもなく欲張りな日本人70s。
極限まで切り詰めた経費は総額Rs.1990(とり肉15キロ=Rs.1950/オートリキシャ=Rs.40)。これにフードフェス参加費(Rs.500)を加えても合計Rs.2450。
対して、焼き鳥(肉4Pcs)は売値一本Rs.20を320本前後準備。つまり全部売り上げればRs.4000近い純利益が出ちゃうってことでしょう。皮算用だけでもうご飯3杯は食えそうなくらい、もう、うはうはですわ。
ちなみに会場はこんな感じ。
→ 人 メリー バングラデッシュ・スリランカ・エチオピア・日本・タイ
入 力 射 ゴー
り 観 的 ランド
口 覧
→ 車 韓国・ベトナム・イラン・ウズベキスタン・トルコ・中国
今年の目玉はやはり、絶叫ジェットコースターも真っ青なくらい高速回転&落下がマニアも真っ青、カップルも急接近な高さ約6mほどの人力観覧車。
になっちゃうでしょ。
こんなロケーションじゃ(笑)。
ほんとは各国留学生ご自慢のお国料理を楽しむ場所なんですよ。でも、とにかく観覧車目立ちすぎ。みなさんにもお目にかけたかったんだけど、写真に収めるヒマ、ございませんでした。ついでに各国料理を味わい、分析するヒマも。だって忙しすぎなんだもん。
そう、
忙しすぎたのですよ。
正式開始時刻7時を待たずに営業を開始したわれらがYAKITORIブース。
集いし日本人は総勢6人。焼き方2人、商品手渡し係、会計係の基本4人体制で折りをみてシフトチェンジ。一方、店の回転自体はトップに入っちゃったギアがそのまま一度もシフトダウンすることなし。
醤油と砂糖が鶏油と相まって炭火に焦がされるあの香ばしい煙は全世界の共有財産、人種も宗教も肌の色も、カーストだってイデオロギーだって、いっさいがっさい全て乗り越えてあれよあれよという間に、ブース前には人だかり。
「これは何だい?」
「JNU初登場『ジャパニーズ・チキン・ティッカ(トリ串焼き)』です」
「どんな味なの?」
「甘辛い秘伝のたれが最高デリシャスですよ」
「こっちのパウダーはどう使うんだ?」
「日本の秘薬『Shichimi』ですね。肉にかけてお召し上がりを」
正味一時間半やったね。
わたしは主に料金カウンターを受け持ったんでよく分かったんだけど、リピーターもかなりの数。残り本数が30本をきったくらいからはもう客の方で奪い合い状態。一人一本ずつという制限を加えつつ、
「こりゃぁ、オークションすればRs.50くらいまで跳ね上がるんじゃないの」
と笑い話も出るほど。
とにかく頭突きで華麗なる選手生命を終えたブランス主将に申し訳ないくらい、閉店間際の大セールも、在庫処分叩き売りもない「有終の美」。各国ブースに先駆けていの一番に完売、店じまいになりましたとさ。美食バトルロイヤル、みごと優勝(勝手に決定)ですよ。
もちろん、ほんとに全部を完売させるほど若くはないわたしら70s。
「自分たちが楽しむこと第一主義」を貫き通すため、メニュー表や飾りなどを早々に外して店じまいを装い終えると、素早くテントの奥へと移動。
別にストックしていた10数本のくしを取り出し、炭にくべながら、スタッフ一同、缶ビールにて乾杯でしょう。
う〜ん、この日のために生きているって感じやね。
最後まで予定通り順調に進んだ今回のフードフェスティバル日本人ブース。あらためて本日の商品「YAKITORI」をかぷり。
勝因:うまいもんはうまいっ。だから売れるしかないっ!
by itoyamamakoto
| 2007-01-26 15:35
| エンジョイ!学生生活