2005年 07月 14日
国が変われば腹こわす |
日本に帰国したことを実感する瞬間。
足しげくトイレに向かう自分に気づいたとき。
どうでもいいけど、トイレの回数が格段に増えました。特に大きい方。
「日本人なのに日本の水で腹壊すなよ」
と言われそうだけど、これは、人生の少なからぬ時間を割いて50を超える国をうろついてきたわたしの経験に基づいた至極当たり前な現象、定理なんです。
そう、国変われば腹こわす。
陸路を越えて入った国だとそう顕著ではありませんが、飛行機なんかで近道して入った国なんかだともうビンゴ!さらに、何ごとについても「別格」な国のパキスタンはどうやって入ろうが結果は同じ。かなりきます。
腹の中が、それまでいた国の「ご当地モード」になっているから、たとえば硬水と軟水の違い、ミネラル分の違い、水道水に使う消毒剤のちがいなど、色んな理由から、胃や腸が「びっくり」してしまい、つまりはトイレに行く回数が増えてしまう。
これまで、「外国は不衛生だから腹をこわす」と思われていた現象も、大抵の場合はこれで説明できるはず。もちろん、ほんとに「最悪」で、肝炎、赤痢なんかに見舞われるケースもありますけれど…。
そんなわけで、帰国後に味わったすべての「うまいもん」たち、
上ミノ上タン上カルビ上ロース
脂ののりにのった天然鮎の塩焼き
ネイティブな香りがたまらん芋焼酎
かむほどに甘みと食欲がますこしひかり
はすべて、むかしJRを走っていた急行列車くらいのスピードで、わたしとの別れをなごり惜しむこともなく、また旅立ってしまいました。
「日本人ならふるさとの水や食い物くらいは覚えといてよ」
と内臓たちに言いたい気持ちもなきにしもあらず。でも逆に、内臓まで中国になじみきっていた自分の体に感謝の念もまた少なからず。現地の食いもん、飲みもんを楽しめないほど、旅行をしていてもったいないことはありませんからね。
ということで、ここは日本。トイレに紙が備え付けられていないという悲惨な状況も、彼の国ほどは多くないでしょうから、臆することもなくどんどん食べ飲みまくりますよ。これからも。
by itoyamamakoto
| 2005-07-14 23:00
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