2005年 09月 13日
中国語も高級に1発目 |
チベット語ショックから一夜明け
とりあえず平常心を取り戻したんで、中国語モードに転換です。
授業のない火曜日、木曜日は中国語を学びます。外国人向けの中国語クラスに出席するわけです。
チベ語受講者は空いた時間、無料で受けられるとの情報もあったんですが、実はただではなし。追加料金は定価(US$600)の5割引きということで、合計900ドルになるとのこと。とうぜんまだ払ってはいませんけれど(笑)。
「球けがれなく道けわし」の言葉を残したのは、中西球道くん(水島新司)のお父さんですが、「中国語けがれなく道けわし」たるを胸に秘め、さらなる高みへと突き進まんとするわたし。
ところで、四川大や北京語言大のようにしょっぱなにクラス分け試験なんていう「しっかりしたもの」はありません。だいたいの目安として中国語を0から始めた場合、初級一年、中級一年、高級一年という具合にレベルアップしていくと言われてます。ここにも初級上から高級下まで、計8段階のクラスがあるんですが、どこで学ぶかはやる気次第の自己申告制。
ってなことですから、一年間の中国語学習の成果をふまえて本日乗り込んだのは、上から二つめの「高級上」クラス。
単に火木および月水金午後に空いている時間で、最もたくさんの授業をとれそうなのがこの「高級上」だったという裏事情が最優先。それでもちょうど一年前、今のチベット語のように初級一班からスタートをきった事を思い返せば、なかなかな所まで辿り着いたもんです。
ところでそのわたしが受けることになる「高級上」は「読写」「説話」「聴力」の三科目があって、ちょっと聞き慣れない「読写」はようするに「総合」の授業。
月から金までに計9コマ。他大学の語学コースより3コマほど少ないのが「やはり民族大」というところなんですが、わたしにとっては空いた時間で5コマがとれるというありがたい時間割になっとります。これなら$300くらいの価値は十分あるんじゃないでしょうか。
とにかく始まりました。一発目は「聴力」。どれくらいの学生がいるんだろうか、レベルはどれくらいなんだろうか。色々考えながら教室のドアを開けるわけですよ。室内にはまばらに座る数人の学生らしき姿。でもどれも黒髪の中国人チック。
我が学舎を「空き教室」と勘違いして、勉強したふりをして居眠りに来る中国人学生がよくいるんですが、まさにそんな感じ。
でもその中の一人の女性がいきなりわたしの名前を言ってくるわけです。
鈴木京香を10才ほど若くした感じ。よく見りゃ「学生」というのはちょっと無理がある雰囲気ではありますが、とにかく色白でストレートヘアーで清楚な感じの四川美人が、いきなりわたしの名前(中国語読み)を言ってきました。
要するに先生だったんですね。これまでわたしに中国語を教えてくれた先生の大半は女性だったのですが、「それら」(失礼千万)とは比べるのがおこがましいくらいに飛び抜けてますね。それはちょっと遅れてやってきた日本人同学「レンイエン」も全くの同意見。
で、お顔が美しくあられる方が、言葉になると「ズーズー四川弁」だったらそれこそあられもない話になっちゃうんですが、これまた「お美しい」と表現するのがぴったりの発音。
急いで時間割表を見返しちゃいました。
え〜っと、「聴力」の授業は週何回あるんだ?
あいよぉ〜、たった2回じゃないですか。
で、その内の一回はチベ語の授業があってわたしは出席できず。
学生は結局6人ほど。西洋人が多いのはちょっと新鮮でした。なにぶん語言大の授業では髪の黒い人以外は一人もいなかったわけですから。
先生には本日の新聞と中国の民話集、四川を紹介した本を読んでもらいました。この美人先生の本業は中国人学生に中国文化を教えているということで、歴史的事実や文化背景説明もかなり本格的。実際に面白い授業でしたね。
こりゃ本気になって、月曜一限の「チベ語基礎」をさぼっちゃおうかな、なんて考えてしまいそうです。
で、そんな幸せな気持ちで終わらせてくれないのが民族大学。
続く「説語」。
四川人の四川人による四川人のための普通語「川普」を訓練するところでした。
40代のおばちゃん先生。そんな美人先生が何人もいるなんて事はあり得ないから、それは構いません。教師歴が長い方が教え方もまあうまい可能性が高いわけですから。
でもこの先生。
完全なる「川普」の使い手なんです。
「h」の発音を頭から完全に削除してしまってます。
例えば、
「シェンマ(何?)」が「センマ」
「シャン(山)」が「サン」
「ジョン(鐘)」が「ゾン」
ですね。
オイオイ、普通語を教えようという気なんてさらさらないんですか?
でもものは考えよう。
四川省にしたってチベットにしたって、学校から一歩離れたとしたら、こちらが普通語で話しかけたとしても向こうさんから帰ってくるのはよくてこの「川普」なんです。さいあく「四川語」だったり、「チベット語」なんてことも多々あるわけで…。
よし、おばちゃん。
せっかく乗りかかった船。
あなた色に染まってあげようじゃないの。
もちろん、自分がしゃべるようになる訳じゃないよ。あなたの川普を完全に理解できるようになって見せます、と言う「好学生宣言」ですから勘違いはしないように。
高級な中国語クラスの一発目。
肝心の授業レベルはちょい簡単目だったんですが、チベ語で神経すり減らした後でまた難しい中国語に挑むのも自分がかわいそうなので、とりあえずこちらに腰を据えようかなということです。
by itoyamamakoto
| 2005-09-13 21:14
| エンジョイ!学生生活