2005年 09月 17日
学生ならBBQっしょ |
こんなに土曜日がまぶしく輝いてるのはいつ以来のことだったか。
月水金とチベット語の授業、わけのわからないうちに何とか遭難だけは逃れたどり着いた週末。わたしの気持ちそのままに青空が広がってます。成都らしくないかんぺきな晴天です。
民族大日本語科の3年生がバーベキュー(BBQ)パーティーを開くというので、それにお呼ばれ。午前9時、大学前からバスに乗って成都市東部にある「塔子山公園」へと出発です。こんな早起きだったら何の苦にもなりませんね。
今回お呼ばれしたのはわたしを含めた日本人4人。
ただ4年生との苦い思い出(http://itoyama.seesaa.net/article/6990380.html)もありますから、中国人学生との宴には隠しイベントに対する心の準備も必要。でも攻撃にあったとしても、こんないい天気に恵まれ、しかも新学期スタートして初めての週末なんだし、はじけてもいいかなって思えるくらいなんだかウキウキしてます。
「塔子山公園」はかなり広い公園で、目指すはその一番奥にあるその名も「野炊園」というバーベキュー専用スペース。6人がけくらいのコンクリ性テーブルといすが全部で敷地内に50セットくらいちりばめられてます。
◎参考写真:大学生と言えばBBQ。成都のメッカはここ「野炊園」っしょ
さらにとなりは鳥類センターがあって、焼き鳥を食べながら、屏の隙間からダチョウやクジャクなんかものぞき見できてなかなかシュール。
とにかく男子唯一の参加者を含めた学生ら数人による先遣隊がすでに二テーブルを確保、これで総勢19人。
あと炭や燃料(灯油)、着火用の柴、BBQコンロなんかもすでに公園事務所から購入、もしくは借り出しずみで、もう準備万端。あとは炭をおこすだけ、と思ったらさすがシャオカオ文化の中心地。
同じBBQでも「鉄板で焼き肉」は日本の常識。
こちらはあくまで串焼きが基本となります(みたい)。
火起こしと平行して学生、日本人を含めた全員で竹串に具を刺す作業が始まりました。
とにかく刺して刺して刺しまくり。肉類は牛肉、羊肉、鶏の手羽先、香腸(中国ソーセージ)。野菜類はジャガイモ、カリフラワー、トウモロコシ、サヤエンドウ、レンコンなどなど。
どれも定番メニューなのですが、特に野菜を串に通すのはなかなか大変。
なぜかわたしの前には、一番硬いジャガイモさまの袋が。
早起きして皮をむき、細かく切り分けてもらった女子学生たちの苦労を思えば、色々言えた立場じゃあございませんが、それにしてももうちょっと薄く切ってもらえてたら、なんて。毎回串を入れるのに一苦労、ちょっと力を入れれば、手元が狂って手にぶっ刺さりそうな恐怖と戦ってました。
もう一つシャオカオ文化の中心地らしいと思ったのは、調味料の品揃え。
日本だったら焼き肉のたれと塩コショウくらいで終わっちゃうんだけど、こちらは当然の唐辛子に始まって、塩、胡椒、うま味調味料、ウイグル料理の羊肉串に使われる粉、及び甜麺醤が基本セット。さらに「これでもか」と具に塗りつけるための油。甘いのも辛いのも、その中間も何でもござれでござれます。
すべての準備は11時頃には終了。
もう目の前のもんを食う意外に残された道はなし。
そしてそれは当然だれもが望むところ。
備長炭でなくても炭火で焼くのはうまいもんだし、ちょっとだけビールでご陽気になれば学生とも堅苦しくなく程よく交流。
注文すればさらにぎんぎんビールを持ってきてくれる服務員なんてここにはいないし、確かに煙はもうもうとまるで戦場のように絶えることがないんだけど、学生が用意した「弾」も350ミリ缶12本程度という程度なので、撃ち合いに及んでも玉砕する心配はなし。
とにかく宴はかなりのんびりムード。記念写真なんかも撮ったりとられたり。ほんわかした雰囲気だと逆に気がゆるんじゃうのか、かなりのおねむモードに入っちゃったわたし。
このままここで寝れたら気持ちいいだろうなぁ。
BBQってだいたい最後の方は全部食い物炭になるんだけど、ここの人たちはしぶといよなあ。まだ食ってるし。食堂なんかじゃためらいなく料理を残すくせに、食い意地張ってるっていうか、シャオカオは「別腹」ってことなんかなぁ。
そんな感じで過ぎていく土曜日の午後。
まるまる「学生」らしく過ごせた一日でしたね。
by itoyamamakoto
| 2005-09-17 21:10
| いろんな交流してます