2005年 09月 18日
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四川に留学に来る日本人ってなかなか変わった連中が多い。
まっとうな中国語を学ぶんだったら北京とかもっと北の方がいい。
日本に近い生活環境が必要なら上海や広州などの沿海部。
じゃあ、何故彼らは四川に来たんでしょう?
一般的には、
物価が安い。食い物がうまい。三国志がある。
っていわれてるんだけど、それ以外にも何か人を引きつける魅力(魔力)があるみたいで、決して多くはないけど老若男女、とにかく色んな人がやってきます。
関西生まれで芸大出のピンジンもその中の一人にいれちゃってもいいでしょう的存在。本日は成都の繁華街で路上アンケート調査を行うらしく、激励半分冷やかし半分でのぞきに行くことになりました。
アンケートの目的は、日本の若者向けファッション誌やタウン誌などでよく目にするような、街行くオシャレな若者たちを写真とQ&Aで紹介したストリートスナップをつくること。
中国では「美人の産地」として名高い成都ではありますが、はたしてファッションセンスもそれに伴っているのか。興味があるじゃないですか。現場は成都一、ってことは中国西南部一の繁華街でもある「春煕路」。平日でも湧いてきたかのように人がうじゃうじゃしてます。
道行く若者に声をかけて、職業や性別のほか、何を参考に服を購入するかなど計6項目ほどの質問に答えてもらい、実際に着てるもんがセンスよかったり(その反対も?)、または可愛かったりしたら写真も撮らせてもらうっていう算段。
でも実際に動いてたのはピンジンではなく、ビジン秘書二人。
この二人はかなりの凄腕。実はファッションに興味があるという民族大日本語科の4年生に手伝ってもらったわけなんですが、とにかくよく働くは働くわ。
行き交う人たちを漏らさず眺め、「これはっ!」てのを見つけたらすかさず接近。ちょっと渋りそうな人だったら巧みにおだて、のせて、ペンを握らせるその手腕。今すぐにでも新宿あたりでキャッチセールスの世界に飛び込めそう。
ところで、わたしも北京にいたときには「前学期は四川大学で学んだ」というと結構な確率で、「成都は可愛い子が多いでしょう」なんて聞かれてました。そんな時は決まって「可愛いけどセンスがね…」と答えていたわけですが、実はそれほど注意を払ってみたことはなし。
なもんで今回のように実際目を凝らして観察してみると、北京や沿海部のようにオシャレな洋服自体が店に売ってないからか、誰でも作れそうな服ばっかり。目立つのといえばラメ付きの蛍光色系の服くらいで目を覆いたくなるだけ。当然、「組み合わせの妙」でもって自分のセンスをアピールする子なんてのも微々たるもの。
「素材の良さ」を感じさせるような子にもそんなに巡り会わなかったのは、わたしに運がなかったのか、日ごろ周りに美人が多すぎて目が肥えてしまったからなのか(笑)。とにかく「これはっ」という存在には出会えず終いでした。ああ残念。
調査時間はおおよそ2時間。
集まったサンプルは35人でそのうち写真をおさめたのは25人。目標は100人だそうですから、まだまだ道半ばにも若干遠し。この類のものは数がそろってこそ素晴らしく見えるっていう側面もあるから、100人斬りは達成してほしいもの。
こういうクリエイティブ(多分)な活動は一つが動き出すことで連鎖的に色んな展開が期待できるわけだし、ここはぜひピンジンに頑張ってもらいましょう。終日眠そうだったけど、きっとまだやる気に燃えてるはずですから(笑)。
by itoyamamakoto
| 2005-09-18 21:08
| まちかど歩けば新発見