2005年 10月 01日
国慶節さあどう過ごす |
そんなテーマを特に持ったわけではないんですが、浮かれた世間に流されずに生きていこうとちょっと思いまして。
…引き籠もってみました。
もちろんわたしという人間はどんなにだらけていようが食欲だけは「譲れない」わけで、うまいもん削ってまで一日中家から出ないということはありえません。
あくまで行動範囲が「いつものエリア(大学周辺)」を超えない、ということ。
それでも旅こそが生きる活力であるわたしにとって、大型連休の初っぱなからおとなしく過ごすことは異例だと言えなくもなし。
とりあえず起きた後、バックパックの中身をすべて出し、洗濯が必要なら洗濯。捨てていいのはきっぱりゴミ箱に、なんて具合で荷物整理をしていたら予想より1時間半も早い11時半、レンイエンが到着。
「発音の練習は朝が良い」という盲信に惑わされた朝鮮族学生「春ちゃん」の術中にはまり、土曜日というのに朝っぱら8時半から中国語の相互学習をしてきたレンイエンはすでにノックダウン寸前。
「いきなり『フェーン現象を説明してくれ』ですよ!」
と憔悴しきっておりました。多分相手さんのやる気もすでに摂氏39度くらいまで上昇していたのでしょう。
で野郎二人が家の中することといえば、
名刺づくり!
実際には名刺のデザイン検討会。
せっかく二人ともチベット語を勉強していて先生にチベ語の名前をもらったわけだし、大学の周りにはチベット語で名刺が作れる店も数件あるようだし、今時大学生だって名刺を持っているご時世。私らが作るのも当然の成り行きでしょう。
覚えてます?
「ケサル・ドルジェ」です。
誰がって、わたしが。
「ところで俺らのクラスって正式な名前あった?」
「聞いたことないから『藏語系留学生』にしよう」
「それより『藏学研究生』の方が格好良くないか」
「研究どころかまだ十分字も読めないのに?」
「名前は黒字で。住所や電話番号は白抜きで」
「おっ、それいい。俺もいただきます」
「空いたスペースにオームのマークを入れたら格好いい」
「そりゃやぱい。日本人には怪しまれるだけでしょう」
などなど、喧々囂々の議論を交わした約2時間。お腹も減ったからという妥協の産物としてそれぞれ完成させたデザイン。
チベット文字
中国語(簡体字)
アルファベット
三種類の文字が絶妙のバランスで配置されとります。まったくインターナショナルで美しい名刺デザインができあがりました。
ただ、わたしの姓にはもともと中国語にない文字がありまして…。
日ごろは見た目および音読みの響きが比較的元字に近い「系」を代用。今回もそうするしかなかったんですが、要するに名刺上にわたしの真真たる姓名はどこにも記されず。まあお遊びですから。よろしいでしょう。
で、部屋を出て腹をみたして戦の準備もは万端。
向かったところが、この××ったれ国慶節!
目的の店の入り口には、無情な張り紙が一枚。
「1日2日は休ませていただきます」
そのほか周辺を歩き回っても同じく名刺屋さんはシャッターを閉めた所ばかり。一件目だけが張り紙をしている分だけまだ「ちゃんとしている」という事だけが分かったのでした。
これじゃもう一日終わったも同然。腐るしかありません。
このたびも四川大の本科生ランタイハンから指摘ありましたとおり、「心の故郷」「第二のねぐら」「民大生のゲットー」と様々な尊称がある「漫漫来」に終日入り浸ってしまいました。満喫です満喫。
ああ終わっていく。終わっていく。
by itoyamamakoto
| 2005-10-01 20:50
| 他にもまだこんなこと