2005年 10月 05日
再会の羊肉串誤って… |
北京です。北京。
あまりに人が多くてあまり昼間は活動できません。
ユニクロには行きましたが、それでもう精根尽き果て、HPは赤く点滅が始まった一ケタ台にまで急降下…。
天安門も前門も西単も王府井も、とにかく観光地だろうがショッピングエリアだろうが、秩序のない人間がたくさん。いやいや。もうたくさん。
同じ人混みでも、新宿や渋谷の混雑ぶりだと人が多いなりにどこか秩序があって疲れ具合も若干緩和されるんですが、人民の集団はまったく別もの。暗黙のルールなどには皆目無縁な混み具合なので、いちいち止まったり方向転換したりぶつかったりの繰り返し。人が多いことよりそちらの方が疲れる原因かもしれない。
でユニクロにはなぜ?
決して買い物好きではないんですが、目新しいものには目を向けずにはいられない方だし、ユニクロオープン(9月3日)は北京関係者(日本人限定)には無視できないニュースな訳ですから。あわよくばオシャレにフリース(それ自体もう時代遅れ)でも買ってやろうかな、くらいの下心もありました。
でも悲しいもので結局のところTシャツ3枚組、靴下3足組、トランクス2枚組の占めて約160元を衝動買いでフィニッシュ。
基本的に手洗いなものですから、とくに下着や靴下の類はすぐに破れてしまうんです。水切りのために絞っているときが最も危険な時間帯。
ですからたとえ中国の工場産とはいえ、そこは日本ブランド。ここを逃したら日本帰国までぼろぼろを着続けるか、すぐに色落ち、硬く連れ、穴あきする中国産に手を染めるしかない。
その危機感が、わたしを衝動買いに走らせてしまったのでした。
もう一回行って今度こそ外着を買うつもりではいるんです。
「北京ではパンツと下着を買いました」だと、「どんなすごいの買ったんだ?」と変に勘ぐられてもちょっと恥ずかしいですし、ね。
でも、本日のメーンイベント&ディッシュは太陽が落ちてから。
やはり北京に日が落ちるのが早い。午後6時なのにもう半分くらいは暗かったりする。成都とは1時間分くらい時差があるというのが実感でしょうか。
その6時に待ち合わわせたというのが、北京時代の羊肉串仲間のムーベンリウさん。さらに彼の知り合いで、わたしとは初顔合わせとなる男性ティエンジュさん。
かわいかった少年までの時期が終わり、あとは特濃イスラムオヤジになるのを待つだけとなったウイグル青年たちが必死に内輪をあおいで焼き上げる羊肉串を喰らいつつ、ナンをいただく。仕上げにビールですべてを流し込む。
四川での食の思い出が「火鍋」だとしたら、北京での食の思いでは間違いなくこの「羊肉串」。
世界中から留学生が訪れる語言大ですから大学校内にも当然イスラム料理屋があって、羊肉からしたたる油が炭を焦がすあの香ばしい煙をもうもうと立ててはいるんですが、いかんせんそこは守銭奴語言大の料理屋。
串一本2元もする上に、ナンなどは一枚3元です。タマネギのみじん切りをのせたりして若干香ばしさレベルは高かったりするんですが、市価の3倍はあまりにむごい。地獄の沙汰も何とやらですが、さすがに閻魔大王さんもお認めにならないのではないのでしょうか。
で今日待ち合わせたのはその後現代から徒歩約10分ほど、住宅街の中にある新彊料理屋。ビールも一本3元でぎんぎんに冷えた奴が出てきます。地元燕京ビールであろうと青島ブランドであろうと同じ3元。もう偽ビール(参考:)の香りがプンプンしてきますね。
こんな店に入ってこれだけのもんを食ってれば新彊の話題になるのは当然。ムーベンリウさんとはいつもウイグル話に花を咲かせていたんですが、今回はお初のティエンジュさんと元職が一緒だということもあって、そっちの話で盛り上がってしまいました。
なんか仕事が終わった午前0時過ぎくらいから、博多の屋台で焼酎酌み交わしながら、豚足にかぶりつき、先輩や同僚たちに色んな事を教えてもらっていた時代を思い出してしまいました。豚が羊に焼酎が燕京ビールに変わってしまいましたが…。
かれティエンジュさんは語言大で中国語の勉強を続ける傍ら、北京のニュースをメーンに扱う日本語サイト「サイバー悟空」を近々開設予定とかで、今は準備にたいそう忙しそう。ネット上で楽しめる日が来ることを心待ちにしております。
やっぱりわたしという人間、ちょっとでも生活がだれてきたときには自分一人の力で修正する力はなく、頑張っている誰かの話を聞いてカツを入れるしかないみたい。先輩に向かっておこがましいながらも、ちゃっかりいい刺激にさせていただく所存です。
とにかくあっという間に3時間近くおしゃべりしてしまったのでした。
あとは語言にいたときからの水曜日のお約束。
奇しくも「ごくう」つながりということもあり、引き続いて、毎週水曜にこれまた語言大近くのBarGO-KUで開かれている日本人たちの集い「水曜会」にも顔を出したわたし。
おりますおります。懐かしい顔が一人二人参人四人。相変わらずシンデレラさんなので長居はできませんでしたが、知った町に帰ってきて知った顔に会うのは、五月の連休の時にも四川にちょっくら戻ったときにも体験したとおり、かなり幸せな時間。これからも国内外に限らずこういう場所がどんどん増えていけば本当に楽しいことになるのでしょう。
ところで。羊肉串を食ってるとき、豪快さをアピールしようと思い切り「肉」にかぶりついたら、何がどうなっちゃったのか、ちょうど羊肉ひとかたまりと同じくらいの大きさだった右手中指の第三関節上の部分に思い切り食らいついてしまいました。
もちろん流血、しょっぱい味。
酔っぱらっていたつもりはないんですが、ムーベンリウ、ティエンジュ両氏に気付かれたかなあと思いつつ、必死にナプキンにくるんで止血をはかっておりました。
小豆大の血豆を作るくらいで済んだため事なきを得たのですが、自分の指の歯ごたえ、食感、まったくもって宜しくありませんでした。もう2度と食べたいとは思いませんね。
by itoyamamakoto
| 2005-10-05 20:46
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