2005年 10月 12日
打って打って最後負け |
成都での新生活も気がつけば一ヶ月が以上が過ぎ去り、怠惰な生活が完全にルーチン化。
北京で会った久しぶりの面子からも、
「成都の食べ物体に合うんですね。ふくよかになられましたよね」
と、ごていねいなのし袋付きのメガトンパンチ(古語)もいただきました。
確かにビールのためとはいえ、毎日太極拳やジョギングをしてかなり汗を流していた語言大時代に比べ、摂取カロリーはどうか分かんないけど、消費カロリーは間違いなく減ってるはず。
そういや日本では体育の日が終わったばかり。
さらには全ての鷹ファンにとって天下分け目の合戦が始まったから、というわけでもないんですが、川大近くで塾長らと夜飯(石鍋拌飯套餐)を食ってると、ちょうど石川出身・松坂世代のどら息子が今宵も例の活動をするというので、わたしもいっちょ乗っかってスポーツに身を浸すことにしました。
学生が体を動かすとしたらあれです。あれ
保齢球(ボーリング)を打つ
集合時間は午後10時で、午前様突入は当然。
リラックスしたフォームにて球をなめらかに投げ込むには、「ビール」という名の筋肉緩和剤も欠かせない。
さらに各人のモチベーションを高めるため、さらにもう一つ打つこと、つまり懸賞金&罰金(打賭)も絶対必要。
これが果たして健康的かと言われれば????ですが、とにかく体は動かさないより動かすほうがましでしょう。
午前10時というのはタイムサービス始まりの時間。一ゲーム4元です。靴代はどんなときも5元。中国元の高騰に日々頭を悩ます我ら日本人留学生にとっても、この60円足らずで一ゲーム打てるとしたら、好きもんじゃなくてもたまんないはず。
でも打ち負けた(賭けに敗れた)としたら、自分の分も含めて負担は8元。これは某漫画喫茶で「我的父親母親(親子丼)」が食べられる出費となり、その痛手の大きさに涙を流すこともしばしば、かも。
そんな保齢球の魅力は万国共通のはずなんですが、実際のところ、打ってるのは地元の一部中国人愛好者以外、日本人と韓国人だけ。ちょっと通えば、すぐに知った顔に出会えるようになります。
今回もどら息子の人徳に魅せられた16人が球場に集合。彼女とのラブ・ボーリングに没頭したいという、相変わらず一回り近く年の離れたわたしに煮え湯をのませてくれるティエンゴンら4人を除いて、12人が3チームに分かれて覇を競うことになったのでした。
川大留学生保齢球隊有関規定によれば、この打賭比賽では、毎回キャプテンという肩書きの人物をチーム数ぶんだけ選び、後は彼らがじゃんけんで選手を取り合い。ただしチームは一ゲームごとにシャッフル。前1回のスコア順にまたキャプテンを選び、選手たちの実績に当日の調子なども鑑みながら、新たにチーム分け。これの繰り返しです。
一人ひとり負けの数や勝ちの数が違ってくるため、換金、いや失礼、精算の際はかなり面倒な銭のやりとりが発生するわけですが、そこは心清き留学生たち。自己申告制でございます。これまで大きな問題が発生したとは聞いたことがありません。あまり、ね。
打賭保齢球が「紳士淑女のスポーツ」とささやかれる所以でしょうか。
ところでわたしのボーリングは可もなし不可もなし。アベレージは140前後ですが安定感などなく、200を超えることよりも間違いなく100を切ることの方が多かったりする男です。あと多分これもブログ上初カミングアウトだと思うんだけど左利き、サウスポーのアンダースロー。球は幸福の13番を愛用しています。
第三ゲームまではそんな調子でしたね。平均通りの働き。キャプテンも2度務め、見事勝ちをたぐり寄せました。でもそれは日付変更線手前まで。
北京の水曜会(参照→)でも門限。さらに成都でも門限に縛られたシンデレラ小僧ですから。中国では12時までの男。12時すぎちゃうと、もうぼろぼろ。第4ゲーム目。
面子的には「勝てる」組み合わせだったのですが、長期休暇からのいきなりの目覚めで黄金の左腕も悲鳴を上げ始めたようで、スライスしまくりでコントロールの抑制がきかず。
88
画面上についたゴミや傷ではありません。上り調子で徐々にスコアを上げてくる松坂世代のどら息子とは対照的。あいつはこれからが本番。一般人でいうところの午前11時を回ったくらいのはずだから。
88
巨人軍新監督の背番号。本人がどうこうでは有りませんが、「クソ○○巨人」の象徴として、わたしが最も嫌っていた人物。
88
でもここは中国だからめでたい数字だと思えなくもなし。
とにかく2勝2敗で出費は靴代込みの21元だったのでした。
正味3時間。打ちに打ちまくって21元(300円)。
さあ皆さん。こんなボーリングどうでしょう?
ちなみに私と塾長以外の川大組は午前五時まで、近くのシャオカオ屋さんで飲んで食ってのおしゃべりを続けていたらしいです。もちろんみんな学生ですから、本分を忘れず翌日は8時半からの授業に出たもんだと思っていますけれど。何せ私の後輩ですから(笑)。
by itoyamamakoto
| 2005-10-12 20:34
| いろんな交流してます