2005年 10月 21日
お犬様入校なりませぬ |
川大:禁狗入校
【10月20日=華西都市報】
昨日、四川大学望江校区の門に一枚の公告が張り出され、人々の関心を集めていた。その公告によれば、キャンパス内の環境をよくするため、どの職場のいかなる身分の人物であっても事務教育地区内に犬を連れ込んではいけない、と要求。「違反犬」は学校の保衛部門によって即刻「処置」される。公告が正式に発効された一日目となる昨日、記者が話を聞いた人たちの間には、新ルールを歓迎するもの批判的なもの、見方はまっぷたつに分かれていた。
◎参考写真:「川大校園禁狗」という絵説き。もうちょい工夫しようよ。ね!
▼禁令開始:校内で犬の害なくすため
「禁狗(犬)令」はキャンパス内の至るところに張り出され、その内容は「各家庭、生後3ヶ月以上の犬は一匹しか飼ってはいけない。校内の事務教育エリアに犬を連れ込むことは厳禁で、外部の人間が校内で散歩させることも禁止。犬は草むらや植え込みのほか、体育館や図書館にある緑地帯に入ることもできない。壁で囲まれた住居エリアの外に出ることはできず、犬を散歩させるときは必ず縄付き。ひもの長さは1、5メートル以内。ハスキー犬やチベタンマスチフなどの大型犬を飼うことも禁止。もし違反が発覚したときは、保衛部門の担当者が即刻捕獲または処置する」というもの。この「禁狗8令」のは、学校保衛部門および望江路派出所が発したもので、条文には、通告は10月20日より執行と書かれている。
▼各方面の反応:悲喜こもごも
「禁狗令」に対して、同大環境学院の研究生李さんは十分賛成の立場。「毎日登下校のさい必ずと言っていいほど路上で犬の糞を見かける。もしこのままの状態が続いたら、学究者たちの象牙の塔というイメージは変わってしまいます」。川大望江校区教職工家属生活区中興村に暮らす一人の退職教師は「子どもたちも身辺から離れ、犬たちがいるからこそ孤独も紛らすことができていた」と悔しげ。彼はアパート1階で二匹のポメラニアンと生活していたが、新しい規定によって1匹しか飼うことができなくなったため、この日午前、一匹を手放したばかり。その心中たるやとても悲しげな様子だった。
この昨日発効したばかりの「禁狗令」に対して、学校内は至って静か。同大関係者によれば、四川大学は事務教育エリアと学生、大学関係者の生活エリアによってキャンパスを構成しているため、犬を飼うことは校内の環境に一定程度の影響を与えていた。学校側による今回の決定は校内浄化が目的であり、また新ルールが発効して以降、多くの人たちからは「評判は非常に良好。大多数の人たちがわれわれ学校側の方法を支持している」との反応を集めているという。
【評】
これも「文明都市」(http://itoyama.seesaa.net/article/7094341.html)の影響でしょうか。
校内浄化。
浄化すべきは犬ではなく、堕落した○○のような気もしますが…。
なんて毒を吐くつもりはありません。
実は犬だけじゃないんです。
四川大でお目にかかることができる動物ってのは。
犬、にわとり、ねこ、うさぎ、りす。
そして最も身近なのは当然、ごきぶり、ねずみ。
教育エリアと住居エリアに分かれている川大キャンパス。住居エリアは基本的に教師や事務職員たちが暮らしている所なんですが、その規模といったらさすが国家重点大学(無関係?)。もう巨大団地です。
大学の中に住宅街があるのか、住宅街の中に大学があるのか分からないくらい、「この人ホントに大学関係者?」みたいな人がたくさんいて、昼間から麻雀したり、トランプしたり、お茶飲んだりしてます。
だから成都に限らずこのところ中国中の大都市で犬猫を盲愛する市民がねずみ算式に増えているように、校内にも当然ペットを飼っている人たちがいて、やはり昼間夜間限らずにうろうろちょろちょろさせてますね。
わたしが一年前に住んでいた留学生寮はキャンパスの一番北の端、かなりぼろいアパート群の向こうにあるため、教室に通うときも、買い物に行くときも、とにかくその住居エリアを通るわけです。
シェパードを調教(もちろん鎖などつけずに)するオヤジや、ブタ犬とじゃれ合ってるじいちゃんがいたりして、「犬嫌いの人だったら近く通れないでしょう」と思ったことも多くありました。
その光景が今後一掃されるのかと思うと、また青春アルバムの思い出が一枚、焼却処分されるのか、と甘く切なくやるせない気持ちがしなくもなくもないんですが、そんなことより、
ねえ、新聞記者さん。
「処置」ってなあに?
まさかその場で天国行きの片道切符を渡してしまうの?
詳しい説明書いてないですね〜
怖いですね〜
怖いですね〜
それではっ。
それではっ。
30代以上限定、淀川長治風でお送りしましたが、新ルールの効力がいかがなものか。再訪の際の楽しみにさせていただきます。
最後に。また写真を勝手に掲載しましたが、それは意味あってのこと。四川の新聞社、華西都市報に限らず写真のレベルが実に低いと思います。今日のこれも専門の写真記者が撮影したものだそうです。みなさん、わたし的に非常に評価の高い新京報を見習ってちょうだい。そうわたし的に勝手に思ってしまいます。★★★☆☆
by itoyamamakoto
| 2005-10-21 18:32
| これは面白ニュース!?