2005年 11月 10日
日語特訓クラス始まる |
突然ですが、本日から特設日語培訓班(名称は自作自称)が始まりました。
毎週水曜日の午後3時40分から第二教学楼の205教室。興味のある人は自由に来てもらって構いませんよ。
でも何をするんですか?
ってなりますよね。
端的に言うなら、間近に迫った日語国際能力考試(日本語能力試験)の準備クラス。
この日本語能力試験。
日本語を学ぶ中国人にとっては、「これを取得しなけりゃ日本語を学んだ意味がない」と断言できるくらい重要な資格らしい。
日本だったら英検、TOEIC、TOEFLなどなど数多くの資格試験がありますが、中国における日本語能力をはかる「ものさし」など、この「日本語能力試験」ただひとつらしい。
とにかくこの中国にて日本語で生きていこうと思うなら、最高レベルの1級をとるしかないらしい。
それがある意味最低レベルらしい。
中国人学生との会話でもしょっちゅうこの話題になるんで、こっちも嫌でも覚えてしまいました。らしい。
試験には聴力があって、長文読解があって、総合的な穴埋めがあったりと、懐かしの漢語水平考試(HSK)を踏襲。たぶん問題レベルもHSKの中級試験の8級と同じくらいではないでしょうか。
さすがにある程度の実力がないと受けても通らないことは「無鉄砲は親譲り&下手な鉄砲数うちゃあたる」がDNAにしみこんでるような中国人でも分かっているようで、民族大では基本的に3年、4年生しか受けません。
そこでとっても学生思いな民族大学日本語科の日本人教師2人が頭を絞って考え出したのが、今回の特訓クラス。
名前はちょい大げさですが、先生の権限を使って受験希望の学生たちに自習室を確保してあげたうえで、自習中に何か質問がある場合には適宜答えてあげ、他の学生も知った方がいいような内容だったら教室内のみんなにも教えてあげましょう、という狙い。
せっかくなら日本人も多い方がいいだろう、ということで微力なわたしにも声がかかった次第。こっちとしても学生が誰も寄ってこなかったとしても、そんなのちっとも寂しくありません(泣)。
こんな空間にいるだけで、自分の勉強も進むというものです。
でもって今回声を掛けたのも3年生以上(総約70人)なんですが、
さてどれくらい来てるのかな
そう思って若干遅刻気味に205教室のドアを開けると、おおよそ15人くらい。
連絡行き届いていないのかな。生活かかってるってわりには少いな。
などと思わなくもないんですが、よく知った顔も数人います。
さっそく兎頭(→ http://itoyama.seesaa.net/article/8762848.html)でおなじみ、三遊亭あほ陳がやってきました。
「おう。あほ陳。聴力の成績は上がったかい?」
「もうダメね」
「そんなこと言わずがんばれよ」
「はい。がんばります」
そんなポジティブさは相変わらずですが、なになに。記念すべき第一発目の質問は空欄穴埋め問題でした。
Q空も暗くなってきたし、そろそろ帰って来( ? )ものだ。
b)来よう
c)来そうな
わたしが真っ先に口走ってしまったのは「来そうな」。
そして選択肢に「来そうな」があったので、当然c)と回答。
「○○さん(わたし)もばかね」とはあほ陳の弁。
実は正解はb)。
答え聞いてもその理由分かりません。
たしかにb)でもいいかもしれない。
でもどっちも意味通じるじゃん。
たぶん文法的にb)が正しいんだろう。
でもその説明を彼女にしてあげることはできない。
なんか先生面した自分がちょっと恥ずかしい。
まあその後の長文読解はお手のもの。他の学生に対しても日本語教師にも負けず劣らず事細か、正確に教えてあげたことは付け加えておきましょう。わたし自身の名誉回復のために。
さて日本語能力試験は12月4日。
果たしてどれくらい役に立つかは分かりませんが、一人でも多くの合格者を出すことが目標。結果発表後、「邪魔に来ただけ。迷惑だった」とだけは言われないくらいのお手伝いはしてあげたいものです。
by itoyamamakoto
| 2005-11-10 18:02
| いろんな交流してます