2005年 12月 16日
美人秘書よ。お前もか |
夕食作っていたら、mingxiziからお誘いの電話。
「いま○ちゃん(美人秘書)となんですけどご飯一緒にどうですか」
すでにタマネギスライスは終了、つぶしニンニクのみじん切りも準備OK。さらに牛ブロックも側面ひとつに香ばしい焼き色が付いたところ。
もう「牛タタキ」のゴールまではムチあとひとタタキといったところ。
せっかくのめいにゅうのお誘いも一度は断ってしまいました。
しかし、
さらに肉の焼き面を変えながら考えてみると、仁&恵夫妻のパーティー映像もまだ彼女に渡してないし、またどうしても美人秘書に会って探りを入れたいこと(ミッション)もあったために急きょ計画変更。
一度断ってるもんですから、もっともらしく
「火鍋なら行くけど…」
となんて電話をかけ直して、無事、二人と合流したのでした。
日本の味「牛タタキ」を手土産にして。
場所は民族大学から一環路を渡って更に南。肖家区の一角にある「袁氏串串香」。まだ古き良き成都の雰囲気を残す飲食屋街となっております。
寒さもいよいよ容赦ないくらいに本格化した昨今ですから、成都人の火鍋モードも全開。満席のためにしばし屋外でおあずけを喰らうことになりました。
ところでわたしの前にいる美女2人。
就職(参照→http://itoyama.seesaa.net/article/10293321.html)面接練習のために密会していたということで、ここでもその続き。
「椅子には浅く腰掛けて」
「背筋はぴんと伸ばしてね」
「はい。足は開かずそろえて」
うん。うん。なかなかよろしいぞ。火鍋屋の待合いいすに座って日本式面接の受け方、座り方を教えるなぞ、袁氏串串香開業以来の珍事に違いない。
ようやくありついた火鍋シート。本日はどちらかというとお呼ばれ組ですから、いろいろと女性陣との会話を楽しませていただきました。プロレスと同様にコミュニケーションには「受け」も大切ですから。
mingxizi改め麗しのビッキー・チャオさんからは心理テストの洗礼。
一番最初に思い浮かぶ四字熟語は?
「八方美人」(美人秘書)
「四方八方」(わたし)
これは世間に対する取り組み方です。
じゃあ次に思い出す四字熟語は?
「優柔不断」(美)
「乾坤一擲」(わたし)
はい。これは恋愛に対する考え方です。
ほう。そうですか。四方八方は「社会の全方向にアンテナを張っている」という意味ですね。乾坤一擲は…ってこの熟語どういう意味だったっけ?あとで辞書調べとこ。
後記:〔さいころを投げて、天がでるか地がでるかをかける意〕運命をかけて大きな勝負をすること(大辞林第2版・三省堂)
さて世間はクリスマスムード一色で、成都でもなかなか赤と白のコントラストを見かけるようになったのですが、何故か悲しき三人衆。この話題にはほぼ素通りで、すでに中国の旧正月「春節」について。
「もう春節準備始まってるんだよね。ぶたを絞めちゃったりして」
「そうね。家でも色んな肉をつるして干してるね」(美)
「香腸とかでしょ。あれつるすと美味しくなんの」
「生の肉とは味が変わるね」
「歯ごたえが良くなるってこと?」(ビッキー)
「そうね」(美)
「どんな肉をつるすの?」
「たくさん。十種類くらいかな」
「何があんのか教えてよ」
「まず豚肉。香腸も生肉固まりも。牛も鳥も」(美)
「よく食うよね。中国人って」
閑話休題。ひとしきりまた鍋に神経を集中。
「ああ、あとji3zi(じいず)もあるね」(美)
「じいず?きいたことないなあ。見た感じどんな?」
「前脚が短くて後ろ脚が長くて。走るのがとても早い」(美)
「あと保護された動物ね」
「うおう。きてるねぇ。よく分からんけど危ない橋渡ってそうじゃない」
「大きさはこのくらい(両手広げてだいたい40センチ)」(美)
「うおう。いたいけ小動物って感じだし」
「ちょっと字に書いてみてよ」
戻ってきたメモ帳を眺めてみると
「鹿子」の文字
「なんだ。シカじゃん」
「シカ(lu4)じゃないよ。よく見て」(美)
目をこすってみてみると、確かに「鹿」の字の下には几の字がありました。ちょっと誇張して書くなら、
「鹿
几」
こんな字になるのでしょうか。まあ字は分かっても「じいず」が何かは分からず終い。
ただ、
「保護動物ね」
「左脚だけで200元もするね」
「家の周りからもういなくなってしまったね」
というくらい貴重で、それでいて少なくとも彼女の実家がある四川省南充においては庶民が春節を過ごすには欠かせないものらしい。
「で実際には美味しいの。それとも珍しがってるだけ?」
と聞けば、何故か口を右手で隠し、小声で
「おいしいね」
とにやり。
うん。あんたも中国人ということなのですね。
「でもこんないけないことしていたら、来世はきっとじいずになってにんげんにたべられてしまうね」
なんて小難しいこと言ってきたんで
「じゃあ今からあなたの左脚を200元で予約します」
と答えたら反応してくれませんでした。悲しいね。
さて、帰宅後。
さっそく「じいず」とはなんぞや?
きょん でした。
でも
「きょん」っていわれてもねぇ。
わたしら世代は「きょん2」しか思い浮かびません。
せつないかたおもい。あなたはきづか〜な〜い♪
◎参考写真:会議室できょんを食べても、い〜じゃん。見逃してくれよ!
学術的なところではこちらもどうぞ。
→http://homepage1.nifty.com/wildlife-chiba/mammal/muntjac.html
生まれた年から妊娠することが可能だという、こう見えてなかなかおませさんなきょん。美人秘書の情報は間違いなく、やはり省級重点保護動物だそうです。
中国は農業大国といわれてますがやはり大陸。手土産に持っていった牛肉タタキなどは所詮ポン酢が出回った後からの浅はかな日本流肉料理。やはり肉食文化においても日本の遙か上を行く中国、そして中国人民(=美人秘書)なのでありました。
by itoyamamakoto
| 2005-12-16 12:58
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