2006年 07月 28日
長い長〜い佐世保の夜 |
日本列島東へ西へ、さすらい続ける旅がらす。
ようやく鳥栖の実家まで戻ってきたものの、われらが九州、もう少し西にまで進める余地があるようで、本日はホントに西の端っこ、長崎県は佐世保市に「出張」。
この佐世保という町。
おいちゃんおばちゃんたちはなぜか「させほ」と言います(豆知識)が、この町はかつての会社の同僚、入社はわたしがちょい早かったけど年齢は向こうがちょい上で、まだ今のところ勤め人のレールに乗ってらっしゃるイェシャンという大物のテリトリー。
大物にふさわしく金払いもいさぎよい彼に丸抱えで甘えるため、片道たった2時間程度の距離なのにこっちもリッチに特急利用。潮の香りとアメリカさんの香りが混ざりあったオンリーワンな港町、佐世保の空気を十二分に堪能することになるのでした。
「とにかくうまい魚食わせてくださいよ」
最初っからおごられ前提で突き付けたわたしの要求にイェシャンが応えた店こそ、日本一長いアーケード街の入り口左手にある居酒屋「ささいずみ」。
西海一の魚を食わせる地元じゃかなり名の知れたとこらしく、2階建てでかなりの広さなのに、事前電話して辛うじて1テーブルだけ空きがあったという人気ぶり。
酒は酒屋からの卸価格で、客が瓶ごと買い取りってシステムらしく、飲みきれなかったら当然ビンは持って帰らなくちゃいけないとのこと。とにかく「うちは魚を売ってるんだからそれ以外の儲けは不要」という心意気のすばらしい店らしい。
イカ、カワハギ、アジは刺身で。
刺身じゃ食えない部分もイカは天ぷら、アジは唐揚げに。
さらにイイダコの煮付け。
塩焼きも忘れずブリカマで。
アサリのみそ汁はアルコール漬けの肝臓にしみます。
とにかくこれが「今生の食べ納め」だと思うくらい、あらゆる調理法で新鮮すぎる海の幸をいただきつくした至極の約2時間。これでふたりで8000円ぽっきりなんだからたまらんね。
◎参考写真:そして、夜の佐世保に繰り出していった我々でかいのふたり
佐世保といえば近年まれに見る勢いで佐世保バーガーブームでしょ
ちゃんと胃袋にハンバーガー用のスペースだけは残し、「ささいずみ」の次に市中引き回しで連れてかれたのがブルースカイというハンバーガー屋さん。
夜中から明け方にかけてのみ営業するというにわか観光客などどこ吹く風、地元っ子や酒飲み連中だけを相手にし続けるある意味硬派な店。
究極的におばちゃんに愛想がないところも通にはたまらないポイントの一つか。
チーズバーガーはまさにとろける味でございました。
つづいては「外人バー」。
生まれて初めて入った外人だらけのお店。
もちろん外人って言っても中国人だらけとか、インド人だらけってのは珍しくも何もないわけで、こちらにいらっしゃるのは佐世保のアメリカ軍基地で働く海兵隊の方々ばかり。
佐世保じゃいわゆるアメリカさんたちが集まる店を「外人バー」っていうらしいのね。
本日は彼らのお仲間一人の帰国が決まったとかで、さよならパーティーの真っ最中。そんなとこに入っちゃったもんだから、うるさいのなんのって。ただし、2年ぶりくらいに飲んだギネスビールのは最高にうまかったね。やっぱ大人の味よ。
続いても外人バー。
フィリピンからやってこられたおばさんに近い世代のお姉ちゃんたちが店内のあちこちで水兵さんたちと仲よくツーショット。それにしてもマリーンの方々、カラオケ下手すぎじゃないっすか。おっきい声だしゃ許されるようなカラオケは中国人と同じですよ。
続いても外人バー。
一軒前から小道はさんだ向かいのお店。だったら移動しなきゃいいんだけど、本日のホストは名実ともに超太っ腹。
「色んなお店を見せてやるから、見ときなさい」
と連れ込んでくれたわけ。
ただしこの店も帰国祝いパーティーの余波で、イェシャンお勧めマスターのいるカウンターには座れず。端っこでウイスキーを「かこっ」とあおって早仕舞い。
流れは続いて今度もカウンターのある店。
ろれつの回っていないところなんか、アル中のふりするのが実に上手(笑)。そんな50、60歳のおばちゃんたちがカウンターの向こうにいらっしゃるような「That's ディープ」な雰囲気。
わたしら以外にお客はちらほら。
日米の割合は半々くらい。
それにしても我々、焼酎をちびりちびり舐めながらなんか座ってたんだけど、一体何の話をしたんでしょう。
…まったく記憶がありません。
たぶん覚えてても字にできる話は何もないのかも(笑)。
とにかくショッピングピンクの服着て髪の毛カール巻いたままのおばちゃんが、体重3桁に迫らんとするイェシャンの巨体をおんぶしようとしていた光景だけがいまもまぶたに焼き付いてるわたし。収穫はそれだけ
で、今何時?
イェシャンさん明日朝から仕事あるんでしょ。いがぐり頭のフレッシュな高校生たちとふれあえるフレッシュな仕事が。
ほんっと、ゴチになりました。勉強になりました。
だから早く眠りましょう。
もうまぶたが重くてたまりません。
by itoyamamakoto
| 2006-07-28 22:55
| 食い物、飲み物腹一杯