2006年 07月 13日
目指せっ名刺百枚完配 |
今だに体調はぎゅるぎゅる。
でもこんなわたしですが、「送別会を開いてもらえる」って聞けば喜んでいっちゃうよ。
成都にて数日前、ノーガードにてニコニコ火鍋接待させていただいた政客「イーガオ」さんが北京に戻ってきて、こんどはわたしにおきて通りの接待返し。
「食べたいものあれば何でもいってちょうだい」
もともとわたしのように浮気っけを出すこともなく、4年近くこの町で生活してる北京の隅の隅まで知り尽くした彼。
中国人の食に対するつきない欲望を満たすため、あの手この手を使って全国各地から集められた食材を、さらに周某兄弟も足元でひれ伏すような超一級料理師たちが手巧の限りを尽くして完成させたような「豪」に「勢」がつく中華の真髄だって食べさせてくれるかもしれない。
普通だったら涙が止まらないくらいに嬉しい申し出なんだけど、この弱った体に刺激を与えるともう「戻って来れない」ような不安がよぎるのも事実。
それになぜかシンプルなものが無性に恋しく思えてしまい、あえて指定させていただいたのはあと数日もがまんすりゃたべれるような日本式の焼鳥。
それでも場所選びに抜かりないのは、さすが宴会王の面目躍如。
「瑞兆」という名の焼き鳥屋さんは、わたしの語言大学留学生時代にはまったく縁のなかった北京市東部にあって、右隣りが「来来軒」という王道中の王道の屋号を掲げるラーメン屋で、そのさらに右には「鳥亭」というまたまた焼鳥屋という完全日本ストリート。
さすが首都北京、こんな世界もあったんだ
と今さらながらに驚くわたし。
じゃあその隣りも日本食系?
かというとそうじゃなく、ある人曰く「よろこばせ組」がいらっしゃるという将軍系「冷麺屋さん」なんだだそうで…
「そっちがよかったかな」
なんて気はさらさら起きませんでしたよ(笑)。
でもさ、
本日の送別会であんなに名刺を配れるとは思ってなかったね。
そう、昨年9月末、西南民族大学留学生だった時代に作った名刺100枚。
カラフルだし、チベ語使ってるから珍しいし、渡した人には評判いいんだけど、いかんせん成都日本人少ないから、渡す人全然いなかったんだよね。
だから、中国撤退を目の前にまだ大量に在庫を残した状態。
こんなん残してもしょうがないし閉店間際の大放出が必要かなぁ
こうなりゃ奥の手、街歩いてる見知らぬ人たちに無差別投下しちゃおかなぁ
そんなことまで思い始めてた昨今だったんだけど、本日まさかの大量配布に成功。ほんと思わぬ展開ですよ。
だってさ、ふつうだったら送別会で名刺配るシチュエーションってないよね。
っていうか、
そもそもなんで送別会にこんな初対面の人多いのさっ?
実はこの日「瑞兆」の座敷席に集まったのは日中あわせて15人ほど。
「北京でもこんなに人望があるのさ。わたしは」
と胸を張りたい気持ちを抑えて、ぶっちゃけちゃうとわたしが面識あるのってこのうちの4人。
そう、4人だけ。
いつの間にかイメージ一転、役作りのためならまるでロバートデニーロ。トレードマークのスキンヘッドからイメチェン中のプーサン先生。
いつのまにか王麗さんになってしまってた博多美女が2人目。
いつの間にかわたしの意識も薄れそうになってた会の終盤、またしても現れてくださったトンカツ屋の大将。
そして政客「イーガオ」さん。
じゃあ、残りは誰なの。
単なる相席の人たちってオチじゃないよ。
この2年間、日中交流に偉大な足跡を残した牧場主さんが中国を去るんだからその偉大な功績を華やかにたたえましょう
と「イーガオ」さんらの声かけで集まってくれた日中の精鋭さんたち。
プーサン先生つながりでいらっしゃった貫禄十分バリバリの現役俳優さんや綿陽(四川)出身の超綺麗な女優の卵さん。大臣クラスの保証人さんや日本語HP「人民網」の主筆さん、日本語雑誌の美人女性編集者など「多士済々」の一言では済まされぬほどの人物ぞろい。
日本人だって初顔合わせは語学留学生から舞踏家さんや家庭主夫さんなどさまざま。
テーブル各所では映画論から日中交流の未来、四川火鍋の楽しみ方までハイレベルな論議が交わされ、かなりの盛況ぶり。
◎参考写真:もちろん料理も美味しくてみなさん大満足のご様子だったね
「あっ、やばい」
「また会いたいって思う人一気に増えちゃった」
「これだけのメンツと一期一会オンリーなんてもったいなさすぎる」
「これでぜったい北京に帰ってこなきゃいけなくなっちゃったよ」
そんな思いがけない結論にいたったわたし。
要するに何かの終わりだと思っていた本日は単なる節目でしかなく、しかも面白そうな何かの始まりだったというからくり。これはもう、困ったくらいに集まってくれたみなさんに感謝するしかないですな。はい、ごちそうさんでした。
by itoyamamakoto
| 2006-07-13 10:29
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