2006年 05月 15日
美人秘書にも春が来た |
「肉っ!」
とあるやんごとなき事情にて、先日の塾長的生日に参加できなかった民族大学日本語科4年生の美人秘書。
塾長もわたしも共々、とってもお世話になり続けてる姐さんなだけに、罪滅ぼし&日頃のご愛顧に応えるため、本日はお食事をご馳走するこにに。
「で、何が食べたいの?」
と尋ねてみれば、やっぱりのこの回答。
昨年12月16日の日記「美人秘書よ。お前もか」(→http://itoyama.seesaa.net/article/10765897.html)をご記憶の方も多いでしょう。
そうです。
春節(中国の旧正月)の際には豚や牛、鶏に飽きたらずに「ji3zi(ジイズ)」まで食べてしまう美人秘書。
「鹿 =「保護動物ね」「左足だけで200元もするね」
几」
などなど名言も残してくれました。
昔だったら例の低いトーンで「肉が食べたいね」と言ってくるんだろうけど、就職内定後はずっと成都郊外の日系企業にて「研修」の名のもとほぼフルタイムで働いておりまして、日本語もだいぶこなれてました。
さらに久しぶりに出会ってみると、その身なりもOLのアフターファイブっぽい雰囲気で、何となくにあってらっしゃいます。
お腹の弱い塾長をかかえてるんで、四川人が喜んで食べるような「いろんな肉」を楽しめないのがちと残念なところ。また、忙しい美人秘書のスケジュールも考えて、民族大学から一環路を渡ってすぐ、例の高級焼肉店「牛牛福」に出かけることに。
チベットから成都に下りてきて以降、この一ヶ月でもう5回目。
やっぱうまいよ、ここは。
レモンで牛タンを食べられる幸せ。
「思い切った肉」でなくても十分な霜降りの牛さんたち。
それでいてビールはなぜか一本4元。
◎参考写真:これが日系四川人を魅了してやまない牛牛福の焼き肉たち
でも、本日のお話は美人秘書の近況レポート。
塾長的生日の話をできるだけ避ける必要もあって、こっちからどんどん質問攻め。
「会社の上司ってどんな人?」
「社長と副社長と部長の3人」
「社長さんたち中国語は分かるの?」
「もう中国5年だし、話せるね。家庭教師がいるから」
「それって若い美人教師だったりするの?」
「(にやり)…そうね」
「でも中国に単身赴任5年って大変だよね」
「一人でくらしてる訳ないでしょ(笑)」
「うわっほーい。あいや〜。ねえさんも大人になりましたね」
「でさ、職場の日本人たちはオヤジギャグとか言ってこないの?」
「毎日、『パンツ何色?』って聞かれるね」
「うわっほーい。それってギャグ通り越して直球ど真ん中のセクハラだよね」
「でも冗談って分かってますから(笑)」
「そんなときは『はいてません』って驚かせりゃいいんだよ」と言おうかと思いつつ、すんでのところ。セクハラど真ん中発言になりそうな自分に急ブレーキをかけるわたし。
という風に焼き肉屋にふさわしい会話を楽しんでたんだけど、「焼き肉屋に来るカップルはすでにかなり親しい間柄だ」という日本の常識を彼女にたたき込んでいたとき、美人秘書の方から
「先生(=塾長)、○○さん(=わたし)、わたしもとうとう彼氏ができたね」だって。
「ほう。そりゃめでたい。あれだけ塾長をじらしておいてその肩すかしぶり。さすが大人になりましたな。で、どんな人なの?」
「幼なじみ。子どもの頃から『お兄ちゃん』と呼んでいた人」
「で、何やってる人?何歳?」
「地方政府の旅遊局で働いてる。23歳。向こうから告白されました」
「またいいの捕まえたね。安泰じゃないですか。将来がっぽがっぽ金が入ってくるね」
「で、どういうプロポーズだったわけ?」
「私を幸せにする」
「家族を幸せにする」
「悪い人たちとは付き合わない」
だって。
くぅ〜。鳥肌が出るようですな。それにしても中国人って国家主席から美人女子大生まで「三個〜(3つの〜)」が好きだよなぁ。
ところで美人秘書には成都にも「弟」と称する年下の仲良さげな人物がおりました。
中国では血のつながりに関係なく、兄、弟、姉、妹と呼ぶ習慣があって、日本人にはとにかく面倒な限りなんだけど、わたし&塾長は美人秘書とその血のつながりのない「弟」がひっつくんじゃないかと思ってた時期があり、とうぜん
「じゃあ、『弟』はどうすんのさ」
と問題の核心にズバリ。
「それ、ホント困ってるね」
「…どうやって弟を傷つけないようにあきらめてもらうか。ずっと考えてるよ」
たって。
「完全無欠の三角関係じゃん」
「兄と弟から好かれるなんて、『タッチ』の南ちゃん状態だよ」(塾長)
「とにかく彼にどう打ち明けたらいいのか、分からないね」
「とにかくなるべく早いこと正直に話してあげなきゃ、どんどん大変なことになるよ」
「はい。がんばります(ちょい意味不明)」
こんな感じで接待ディナーは終了。
会計時、美人秘書にはど真ん中に命中すれば食事代がタダになる無料ダーツに挑戦してもらい、さすがに中心は外したものの、我々の身内では初めてダーツ版に突き刺すことができました。しかも刺さった先はラッキーセブン。
「来年には結婚するかも。彼のプロポーズに答えた『5月8日』かもしれないね。航空券送るからぜひ結婚式には来てね」
だって。最近、人の幸せに過剰な「拒否反応」を示すようになったわたしですから
「インドの住所にまでちゃんと招待状送れたら来てあげますよ。ふんっ」
と言って祝福してあげました。
by itoyamamakoto
| 2006-05-15 16:32
| いろんな交流してます