2006年 05月 05日
川劇を観劇で感激っ |
せっかく高いチケットを買って日本から来ていただいたyashiziさん。
ドッキリのためだけに来てもらったと思われてはご本人にも申し訳ない。
本日はみんなで成都市の郊外(南)にある超中国的な観光地、黄龍渓にお出かけすることに。
参加者はyashizi&mingxiziの姉妹にシャーメイ、塾長的女朋友という「東洋のスイス・四姑娘山」もびっくりして噴火するくらいにお美しいメイニュウの4乗。それに塾長とわたし。
成都の新南門バスターミナルからは13元で直通バスが結構フレキシブルに出てるんだけど、セレブをお連れしておりますから我々は当然チャーター。往復160元というほぼバス代と同額でミニバン(クーラーなし)。およそ40〜50分くらい。
この黄龍渓。
かつては「赤水」と呼ばれ、古代蜀の国の軍事的な要衝として数々の文献にも登場するなど2000年以上の歴史があり、現在も四川省西部では最も古い町並みの残る集落のひとつで「中国民間芸術の郷」「全国環境優美小城鎮」などの評価もあり…
というのが現地説明板の説明。
まあ、最後の方は話半分で聞いてちょうだい。
黄龍渓に行くのはおよそ一年半ぶり。当時は四川大学の留学生。火鍋隊西家とシャンフイシャオ、およびもう一人の日本人留学生。
その時は冬で、黄龍渓一帯がもやに包まれていて、古めかしさに拍車を掛けておりました。当時は観光開発の大号令のもと、積極的に建物の修改築が行われてて、
「あ〜あ。終わったな、黄龍渓」
と思わせてくれたんだけど、まさしくその通り。
久しぶりに訪れた古鎮は、雲南省にある大理や麗江のミニチュア版。趣のかけらもない古い建築スタイルの新しい建物たちで完全様変わり。
ついでにかんかんの夏日和。モヤもないから歩き回るだけで大変。
◎参考写真1:日陰に入っても熱いのがやはり低地。ほんと、チベットが懐かしいよ
ただ、今回の黄龍渓行の目的はメイニュウたちにご満足いただくことにあるわけだから、再製建物群に入ったおびただしいおみやげ屋さんをのぞいては、ショッピングに精を出していただきまして、ミッションは十分にコンプリート。
もともと中国人向け、ほとんど外国人は来ない観光地だから、お土産プライスもいきなりの安値。値引き交渉する必要ないくらいの言い値だったりするから、買い物好きな女の子には楽しめる場所かもね。
ちなみに米粒に「恋人募集中」「幸せはどこ?」なんて書いてもらい、それをネックレスにしても10元。だれが買っちゃったかはプライバシーということで(笑)
さて、お昼間の接待はこれくらいでよろしかろうというわけで、日が暮れてからは夕食をはさんで四川芸能の神髄に触れてみましょう。
実は先日、母親&弟(自称)を連れ回したとき、チケットだけ手配してあげて勝手に見てもらった「川劇パフォーマンス」。
これまでさんざん四川&成都を「分かったふり」しておきながら、実はわたし的には未経験だったりして、思った以上に「べた褒め」という反応にちょっぴり興味が湧いてたりもして、本日夜にyashizi姉妹たちが観劇するというからには、
「これはひょっとして行くしかないんじゃない?」
ということになっちゃったのね。
ちなみに母親たちが見たステージは青羊宮となりにある「蜀風雅韻」だったんだけど、今回は武候祠。値段は「蜀風雅韻」の半額近い120元。それでも120元よ。約1800円。
劇場は半屋外にあって座席は前から4列目くらい。
観客全員にお茶とひまわりの種、ピーナツが付くあたりは中国っぽくてなかなか。
マッサージなんかもあるみたいだけど興味ないんで値段は知りません。
で、演目は計8つ。
いわゆる川劇とよばれるくまどりばっちりお兄さんおねえさんがチャンバラやったりする奴や、恥ずかし気もなく四川語で塗り固められた劇、アクロバティックにもったいつけながら15回くらいお茶を入れる「茶芸」、二胡の演奏、影絵などなど。
◎参考写真2:これは川劇の一コマ。雰囲気的には吉本新喜劇みたいなものかな。
もちろん、もっとも楽しみにしていたのは「中国国家機密(by大姐)」とまでいわれるビエンリエン(変面)。コンマ何秒顔を隠した好きにかぶっている仮面を変えてしまうという超絶技。
確かにその技術は素晴らしいし、わたし自身も写真を撮るのに必死だったりして、そのカラクリを解明するにはいたらず。
だけど、こういうものはプロレス観戦と基本一緒。
「うおー、うおー」
と必要以上に声を上げて自分を盛り上げるのが大切でしょう。
変面仮面3人目のボス格が脚席の目の前まで降りてきて、勝ち誇ったように最後素顔を見せて観客の拍手に答える姿なんて、盛り上げてあげなきゃ可愛そうでしょうよ。
◎参考写真3:音楽に合わせながら「変面」。キメのポーズもまたおもしろい
結局、あっという間の1時間半。
まあ、見といてよかったよ。見比べたわけじゃないから更に高い「蜀風雅韻」がどんな内容なのかは分からないけど、武候祠でもぜったい十分。それよりせっかく見るんだったら早めに手配してなるべく前で座ることがお勧めかな、と。
by itoyamamakoto
| 2006-05-05 19:33
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