2006年 05月 02日
美食とドッキリで満腹 |
麻辣な場所に長く身を置いているがゆえ、ちょっとやそっとの刺激じゃ中枢神経が満足できなくなってしまい、もう不感症寸前かも。
四川ではたぶん最初で最後のクエスト「麻辣四川8天漫漫遊」を何とかこなした自分へのご褒美として、まずは胃袋と舌に「いい刺激」をあたえてやることに。
成都マダムへの階段を着実に登り続けるmingxizi大姐および彼女お付きの丞相、そして大姐の同屋シャーウェイも参加する豪華ブランチに乗っかることにしました。
場所は以前にも何度か登場したことのあるフランス資本で成都で一番の高級ホテル「SOFITEL WANDA」。
◎参考写真1:新宿にあっても赤坂にあってもいいような高級ホテルな雰囲気
メニューはいわゆる自助餐(食い放題)。かつて運良く他人にご馳走になったわれらの宿主「塾長」に教えて貰った夕食バイキングは160元もするんだけど、昼食だったらその半額80元でOKらしい。
「その違いは生ガキがあるかどうか」
というわかりやすい解説を大姐から頂き、肉を自ら選んで焼いてもらうステーキやサーモンの刺身、各種ケーキ類なんかは昼も夜も区別はなし、というわけで、見境なしにかっ込んでしまったわけ。もちろんわたし以外の参加者も同じ。ただ、かわいそうなくらい中華料理には目もくれず。
誰がこんな所まできて中華を食うかっ、ぺっ。
ってかんじで料理のおかれた場所とテーブルを往復しました。
で、結論。
パンがうまい。
ほとんどがバケット系なんだけど、若干イタリアンに調理したパンもうまい。
おかずもうまいからさらにパンも進む。
日ごろ愛食してる成都では最高レベルのパン屋チェーン「アンデルセン」のフランスパンよりもやっぱうまい。お願いだソフィテル。外売りをしておくれ。
約2時間のゆったりまったりブランチで、胃袋系は大満足。
まったく期待がなかったとはいわないまでも、95%くらいは思いもよらなかった日本のサラリーマン「丞相」から大盤振る舞いをいただき、懐も痛むこともなく「宴その1」は無事終了。
さて、お腹は十分に「ふくらんだ」んで、次は「かかえる」方でお腹に別の刺激を与えてみようかね。
人をだますことほど面白いことはなし。腹を抱えて笑ってしまおう。
GW特番も思いつかない中日ドッキリ企画の警報発令中、カウントダウン。
そこで登場するのが、「別腹の方が大きいんじゃないか」と思えるくらいにケーキをほおばっていたシャーウェイ。および本日の顔見せしていない塾長&新店長。
そして伝家の宝刀、日本からの直輸入品「yashizi」。
yashiziはmingxiziの直の妹。日本でOLやっております。
さらに塾長とはかなりのメル友で、
「GWすることない」
なんてメールを送っちゃったがために、われわれの企みに半ば強制参加させられる羽目に。4月30日に国際指令を通じて急遽、成都行きの航空券を購入してしまいました、とさ。
で、どっきり的にはこんな感じ。
まったく姉mingxiziに知らせないまま、妹がいるなんて考えるはずもないその辺の喫茶店にて、驚きの再会させてしまおう。
ついでに姉と会わせる前にも、まだ互いに会ったことない姉の彼氏(=丞相)と妹とを初対面させてしまおう。とうぜん自分の彼女の妹とは紹介せず、まったく関係ない日本人留学生として。そうすりゃ、妹の存在に驚き慌てまくる姉の姿を何のこっちゃ意味か分からず呆然と見ている丞相の姿もおがめるはず。
で、もう一度おさらい。
わたし =mingxiziと丞相の監視役
シャーウェイ =mingxiziを誘い出す役
塾長 =yashiziの出迎え、現場への案内
新店長 =yashiziの出迎え、現場への案内
場所:四川大学西門近く。とってもお世話になってる「SPR COFFEE」。
トランプを買い込んで、7並べ、じじ抜き、ポーカー、ブラックジャックなどなど。中国人みたいにコーヒー一杯で午後を丸々、最大限にねばりながら色んなカードゲームを堪能。
でもわたしとシャーウェイの携帯にはその間も続々と塾長サイドからの業務連絡。
「空港に到着。おれyashiziの顔知らないけどどうやって見つけよう?」
「大声で叫べばいいんだよ。日本語で『ようこそ成都へ』って」
「yashiziとの接触に成功。彼女の荷物をシャーメイの家に起きたい。彼女に連絡を」
「OK。いよいよやってきたわけだね。こっちは順調よ」
「もう喫茶店の横まで来てんだけど、早く姉を連れ出してよ」
「ちょっと今トランプが面白くって…。もうちょっと待ってて」
で、さっきから席を外してるシャーウェイからmingxizi大姐に電話が入りました。
もちろんしらばっくれて
「え、どうしたの?」
なんて聞いちゃうわたし。
「なんか用事ができちゃって。ちょっと待っててね」
とシャーウェイに呼び出されどっかにいっちゃった大姐。
で、喫茶店にはわたしと丞相の二人っきりに。
すると間髪おかずに塾長と新店長に連れ添われてもう一人、謎の女性が登場。
「あ〜、ごめんごめん、ちょっと遅れちゃって。あっ彼女は四川大学の留学生で亜美さん(yashiziはPUFFY好き)。そこで会ったからつれて来ちゃった」
と、嘘つき塾長。
「あっ、どうも初めまして」
と、まさか自分の彼女の妹だとは気付かない丞相。普通人らしい普通の反応。
しばしご歓談。
で、しばしの後、シャーウェイに連れられてちょっと不機嫌そうに再登場してきたmingxizi大姐。あえて入り口方面から背を向ける場所に座らせていた彼女に50センチまで近づいたとき、歩みが止まって、ちょっぴり前方の人物をのぞき込んで、そして表情固まって…。
両手を口の前にあてて、更に首をきょろきょろさせながら、
「へっ?へっ?ひゃっ、ひゃっ、へっ?へっ?」
「へっ?どうして?どうして?…いらっしゃるの?」
その間約30秒。
いるはずのない妹を眼にした姉の姿は120%おばちゃんはいったリアクション。
そしてその驚き具合を腹を抱えながら見守る仕掛け人たち。
まったく何が起こってるのか分からず取り残されてる丞相。
決まり文句はとうぜんyashiziから。
「だいせ〜こ〜」
これで「ドッキリ」は大団円を迎えたのでした。
腹を抱えて笑ったことでマラソンに匹敵するくらいのカロリーを使ったらしく、昼飯食い放題のことなどみじんも忘れたような空腹に見舞われたわれわれ。
夜飯は丞相の帰国を惜しむ火鍋の会。
場所は数日前、丞相の成都入りを祝った火鍋屋「群英匯」。わたしにとっては翌日にちょっと腹を引っ張って(拉肚子=下痢)しまった屈辱の地。
残念ながらyashiziはたびの疲れもあって参加できなかったんだけど、集まったのは新旧火鍋隊と現地人ジエジュンジュさんという火鍋を愛する4人と、カスのような火鍋愚弄隊の5人。
今回初めて火鍋隊を数の力で上回ったのをいいことに火鍋に敬意のかけらも見せない愚弄隊の面々。
情けを持ってマイルドな白スープとかぐわしい紅スープのある「鴛鴦鍋」をお情けで注文してあげたというのに、あろうことか、中央の白スープしか使わないという暴挙に躍り出てしまったからこっちの怒りも火鍋スープよろしく軽く沸点に。
さらに、中央の白スープから外の紅スープに逃げ出した具たちを
「あーあ、地獄行き。もう食えねえ」
と平気で見捨ててしまう始末。
◎参考写真2:見よ。愚弄隊のこの礼節も知らぬ食べ方を。紅スープが泣いている
昼間あれだけ楽しいことがなかったとしたらとうぜん紅スープに沈めてるとこですな、まったく。今後も愚弄隊との抗争は続きそうな予感がするだけに、早いとこ火鍋隊のメンバーを補充しなければ…。
by itoyamamakoto
| 2006-05-02 17:48
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