2006年 04月 28日
麻辣四川8天漫漫遊6 |
とりあえず午前中は静養。
ホームグラウンド「漫漫来」にご案内して、わたしの日常をかいま見てもらう、と。
そして、午後からは「老四川、老成都」を感じてもらおうと、望江公園と、四川大学博物館、四川の表演を見てもらうことに。
まずは四川大学東門に近い望江公園。唐代の女流詩人・薛涛を記念した博物館などがある「観光客エリア」と「憩いの公園エリア」の二部構成。
また、竹を愛した薛涛にちなんで成都でも有名な竹林があって、150種類を越える各種バンブーが鑑賞できることでも有名。
そして日がな一日茶飲みながら麻雀、トランプに明け暮れる中国人、いや典型的な「ゆるゆる成都人」の生態を観察できる。
◎参考写真1:一番有名な望江楼(崇麗閣)と、竹林の奥でたたずむ老成都人たち
はっきり言って観光客エリアの方は、竹マニアか中国唐代女流詩人マニア以外に入る必要なし。入場料も20元くらいするし。
正門から壁沿いに少し歩いたところにある人民スペース楊入り口から入ってもらえれば、一気にだらりゆるりとしたぬる〜い雰囲気を感じられるはず。
「この人たち平日のこんな時間から何やってんだろう」
という、10年くらい前までなら中国のいたるところで見られた光景、感じられた思いに触れることができる民俗学的にも大変貴重なエリアでございますよ。
もちろん、あんまりゆっくりしていたら、日本人といえど「ネバーランド症候群」に冒されてしまい、某塾長や某mingxizi大姐を筆頭にした
「成都、一座来了就不離開的城市(成都、いちど来ちゃうと離れらんない)」
になっちゃうんで長居は無用。
続いては川大留学清涼東隣にいつの間にかオープンしていた博物館の見学。
そばを通るたびに、
「いつになっても開かないよなぁ〜」
なんて思ってたガラスの扉は入り口にあらず。
◎参考写真2:正面入り口は望江路沿いから入るということを本日ようやく発見。
ところが、中に入ってみると、
水墨画や陶芸などの美術品、チベット族を始めとする彝族、土井画族などを紹介した民俗学の分野ではなかなかの展示規模。
中国語が分かれば最高、英語が分かればそれなりに四川の民族、風俗、美術の髄(ずい)を堪能できると、それぞれのにわか専門家(わたし&自称母親)が太鼓判を押してしまいました、とさ。
ただし、歴史系はちょっと期待はずれ。
四川大学といえば、全国的にも考古学が有名なだけに「三星堆遺跡」の出土品あたり、現地の博物館からこっそり持ってきたやつなんかを期待してたんだけど、お宝どころか、展示自体何もなし。
それでも、写真撮影ができないのが玉にきず(もちろん展示品の絵はがき販売などもなし)なんだけど、入場料10元(学割5元)はまあ、妥当なところでしょう。
そういえば成都市内にある四川省博物館にも成都市博物館にも行ったことがないわたし。
生活者の視点というのは確かに現地を理解するために大切なんだけど、旅行者のフットワークの軽さを忘れて腰が重くなっちゃうと、基本的な「おさえ」を見逃してしまうわけで反省、反省。残された時間で絶対行ってやりますよ。
ところで、夕刻からはちょっとした野暮用が入ったために、クライアントさまたちには初めてのガイドと離れて行動してもらうことに。
◎参考写真3:青羊宮となりにある「蜀風雅韻」で四川の伝統芸能を堪能
決してお安くない一人220元のチケット。でも最前列での観劇はまさに感激だったらしく、有名な変面のほかに影絵、掛け合いなどなど様々な出し物があって、どれも技術の高さが感じられるものだったとか。
「四川ってなんか他の中国とは違うみたい。かなり個性があるよね」
ってのは感じたということでした。
で、野暮用って何?
今までわたしを避け続けてきた火鍋隊南家(丞相)がとうとう成都に出現。火鍋隊背番号「粉」とのラブ火鍋に付き合ってしまったのでした。わたしにとっても1カ月半ぶりだけど、丞相にとってはまさに10カ月以上のブランクを置いた現地火鍋。
どう対処するのか、火鍋に失礼がないのか、興味深く見ていると、あろうことか
昔、背番号「卵」を背負っていた丞相にその卵をよそってあげる「粉」の姿。
スピードワゴン的に「アマーイ! あまーい!」といいたいとこだけど
◎参考写真4:やっぱ火鍋だけに「アツーイ!あつーい!」でした。
by itoyamamakoto
| 2006-04-28 14:26
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