2006年 04月 25日
麻辣四川8天漫漫遊3 |
さあ、今日から気分一新。すがすがしい気持ちで四川の名所を訪ねましょう。
向かう葉成都市の南約150キロにある楽山市。
楽山といえばコンバトラーV(身長57m)を上回る世界最大の大仏。
そして楽山大仏といえばmingxizi大姐。
「本当に楽が大仏が好きなのね」
「お前本当に大仏好きだよなあ」
だれからも挨拶代わりくらいにそういわれるくらいの大姐に、昨晩も、おもいきった焼き肉をほおばりながら楽山詣でを事前報告。
「大仏後頭部のトイレは世界一素晴らしい」
そんなマニアに相応しい助言もちょうだいしましたので、ガイドとしての楽しみも増そうかというもの。
朝8時半の待ち合わせ。
ホテルすぐとなりの新南門汽車站では9時半発のバスチケットを購入。
出発前は中国人の方式にならってターミナルそばの食堂で朝食。もちろんクライアントに優しいガイドを務めますからお二人には雑醤面という優しさ。
わたし楽山2回目。
前回、成都からの楽山港という場所に着いたんだけど、今回は全く違うバスターミナルで降ろされちゃった。
ただ、「楽山行き」と書かれた市内バスが我々の到着を待ちかまえていたわけで、目的地までは一人1元ずつ。しかもバスの中には解説のお姉ちゃん付き。楽山の歴史や大仏の特徴などを聞いてもないのに語り始めちゃった。ラッキー、ラッキー。
で、そのまま素晴らしいことばかりが起こるわけもなく、公共バス(13路)なのに途中どこの停留所にもとまらず、そしてわたしらが降りるはずだった楽山大仏正面入り口(北門)にもとまらずに、全然記憶のないところで降ろされちゃった。
それが今回の「巡り合わせ」というもの。
入場口でチケットを買おうとしたら、「一人あたり105元」も払えとおっしゃる。
楽山大仏の70元に加えて、聞いたこともない東方佛都が30元といううちわけ。
周りにはタクシーも止まってるからここから北門に戻るのは簡単。財布の中身もほぼわたしが握っているようなもんなので収支報告を誤魔化すのもまた簡単。でもガイドとしてのプライドが引き返すことを許さない。
これまで各々四川通を自認する成都在住留学生たちの話題にも上ることもなかった「東方佛都」とはいかなるところか。
親切な解説板などどこにもなく、そのいわれも何もまったくもって分からない訳なんだけど、これはまごうことなき「仏像テーマパーク」。
わたしとしては「仏像の楽園」と命名させていただきましょう。
楽山周辺の山は比較的彫刻をしやすい地層だから、1200年以上前から石仏がたくさん彫られてきたわけで、楽山大仏のちょうど裏斜面にあたる東方物都近辺にも元々仏さんが掘られていた可能性は高い。
元々の地形を利用しないと絶対に彫れないような斜面に刻まれた運行石窟にありそうな石仏、手彫りの洞窟に次々現れる菩薩像たち、そして極めつけの千住観音像…。
こちらは言うなれば「マジ物たち」。
でもそんな正統グループまでもひっくるめて「お笑い」にしてしまおうとたくらむ、どう見ても「最近彫られました」みたいな楽山デビュー間もない侵略者たち。
どれも中国以外のどこかで見たような顔つきだったりする。それは仏さんの顔だったり日本にいそうな人物の顔だったり…。
◎参考写真1:真面目と不真面目の二人三脚。わたしの一番好きなパターン
約2時間。
ふつうしぶる観光客を強引にでも先に連れて行こうとするのがガイドの務めなんだろうけど、わたしいつも一番後ろ。常にクライアントさまを待たせてしまってたのでした。
◎参考写真2:これはたぶん日本代表。奈良か鎌倉だと思うんだけど…どう?
いやぁ、この「東方佛都」。とにかくやっぱり「仏像の楽園」。
この感動をまだ誰とも分かち合えないのがさみしいところだけど、多分今後も増殖を続けるはずの仏像たち。皆さんのお越しを今か今かと待ち続けているはず、でしょう?
さてさて。
もちろん、本来の世界遺産も忘れておりませんよ。
東方佛都からひと山越えて約30分。
男塾3号生筆頭、大豪院邪鬼の初登場時を寸分違わぬサイズで再現したくらいのでかさ。やはりものの違いを見せつけます。
◎参考写真3:もちろん御大はどで〜んと最後の登場。相変わらず遠慮なくBIG
もちろん参仏後には、今日も完全にバテていただいたクライアントをその辺に待たせて、大姐ご推薦のトイレにも行ってきました。申し訳ないけど、
「へっ?これって『普通の綺麗なトイレ』だよね」
で名残惜しさ0%。
これについては後ほど、
「結構うろうろしてたから仏像の真後ろじゃなかったみたい。もっと上?」
と解説を頂きました。
そうそう。方向感覚に人並みならない所があることを忘れていたわたしの錯誤なのですよね。たぶんそこには、
ホットウォシュレット、豪華シャンデリア、一便器に一執事、金の便器、銀の便器
くらいのもんだったらまんべんなく取りそろえられた「トイレの楽園」があることでしょう。
「楽山にはね。楽園があるんだよ」
そういわれたらどんな楽園だってかんたんに信じちゃうくらい平井堅的に充実した1日になりました、のガイド2日目だったかな。
満たさ〜れた時間のな〜かで、僕ら〜は何ができ〜るだろ〜う♪
by itoyamamakoto
| 2006-04-25 23:00
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