2006年 04月 24日
麻辣四川8天漫漫遊2 |
きょうも皆さんに満足していただくことをモットーに四川を楽しんで貰おうと思っております。
そう、満足してあきらめてもらおう
麻辣四川8天漫漫遊と名付けたからにはルートに雲南省が含まれていていいはずなし。読者からの苦情もとうぜん考えられるってこと。
「国家主席レベルでも不可能」なご希望駆け足ルートを絞りこませて「漫遊」させるか
とりあえず昨夜からの悩みの種。
理論武装は必要だけど、理論の押しつけでは逆に相手の神経を逆なでてよろしくない反応がかえってくるのは目に見えていること。
やる気満々のご本人さんたちに
「あれっ、中国の旅って疲れなくない?ひょっとして九州旅行とは違うの?」
という気持ちを起こさせることが大切。そのときを見計らって「正味6日で成都楽山九寨溝麗江大理旅行は無理理論」を披露し始めれば、100を語らずとも効果はてきめんのはず。
まずは向こうさんのペースで好きにやらせてみましょう。
というわけで、まずはパンダ。何はともあれパンダ。○○を質に入れても四川ジャパンだ(←変換の妙)。
成都熊猫繁殖基地(略:パンダ基地)は成都市北部にあるんで、成都のでかさを知ってもらうには格好の場所。ホテルからは朝のラッシュに引っかかったこともあってタクシーで約40分。41元(約600円)。ところが、
「ほんとうに中国のタクシーは安いわねぇ」
だって。
基地観光を一時間で済ませたとしてもホテルに戻るのはもう正午近くになるでしょ。午後は楽山に大仏拝みに行くはずだったでしょ。時間やばいんじゃないの?
そんなことは更にお構いなしに基地に踏み入り、パンダに会うたび大人げなくはしゃぐ、でもある意味おばさんらしくはしゃぐ母親(仮称)。
よくも飽きないものだ
と思っていたら、こいつらモノクロ野郎をご趣味の「水墨画」で描きたいという野望があるらしく、スケッチブックを取り出してスケッチまで始めちゃったよ。周りには何ごとかと集まり始める中国人参観者たち。
実のところは本日楽山にだっていきたくないわたし。
…もう少し。
あと1時間もすれば、時が熟するはず。うっしっし(古)
園内は幼年パンダ、亜成年年パンダ、成年パンダなどに分かれて飼育場が設けられており、総勢20頭近いパンダが「繁殖」されている。参観者はそれら飼育場の周りをまるでチベット寺院を訪ねるときのようにぐるぐる回りながらのパンダ参拝。
真っ当なパンダだったらそんなうざい観光客のそばには近寄りたくもないはずなんだけど、恨むべきは飼育員たち。
「パンダが全然いないじゃないか。金(一人30元)返せ」
と言われたくないからか。エサの笹を全て観光客用の通路近くに置いてるわけ。だからどこに行っても仕方さそうに笹をバキバキしばき食い倒してるパンダたち。
◎参考写真1:これが「招き熊猫」と名付けた一頭。やはりしばき倒してる
一般の観光客だったら両手で数えるくらいになったら
「パンダ?…見たよ。…それで?」
になっちゃうんだけど、彼女は違っておりました。
数パターンの全身像を書き終わったかと思えば、次は
「目元が」
「口元が」
とパーツマニアに変身。最後に高倉健並みに渋い後ろ姿を書き終わったところでようやくご満足されたようで、待ってましたの一言。
「なんか疲れたね。今日は成都だけでもいいかしら」
だって。
すでにお昼時。半分ガッツポーズなんだけど、まだデストラーデ級の喜びにはいたらず。もう少し中国の風にあたって(やられて)からでも「〜理論」のご披露はなんてね。
お昼ご飯は陳麻婆豆腐。
可愛そうだけどここで撃沈してもらいます。
狙った獲物は100%見逃さない四川料理界のパトリオット「麻婆豆腐」
う〜ん。相変わらず赤いひたひたの油。
そして中央部に集中してる黒い粉たち。
本当にいとおしいねえ。
あれえっ、真ん中の黒い奴らを全部自分の碗に取り分けちゃったよ。母親さん。誰もそこまでしろって言ってないのに…。
うん、そうでしょうよ。
痺れてるね。端から見ててもよく分かる。言葉が出なくなるんだよね。
おっ頑張ってるね。意地ですか。まあ何とか小碗一杯は食べきったようで。
完全に気持ちが萎えました、ね。
「今日は成都だけでいいかもね。明日楽山にしようかしら。麗江はいいわ」
はい。しゅ〜〜りょ〜〜。
理論は必要ありませんでしたね。
あとは余力。
美術館行って水墨画のお手本買ったり、百花潭公園で盆栽や蘭を見たり、青羊宮で道士の髪型見たり。ついでに夜は塾長、新店長、mingxiziら「長3ズ」との会食会@牛牛福。
わたし、心も晴れやかに「思い切った霜降り」を食べさせていただきました。
◎参考写真2:クライアントをホテルに送り届け、一人眺める成都の夜景。う〜ん不錯
by itoyamamakoto
| 2006-04-24 22:56
| いろんな交流してます